コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

WSFF2102 「Cross The River」

CROSS THE RIVER

CROSS THE RIVER


少し前に書いた*1、友人がやっているクラブ系バンドのアルバム。「WORLD SUPREME FUNKY FELLOWS 2102」(以後WSFF2102)についてはもっと以前にも一度書いた*2が、クラブ系といいつつ、アコースティックやジャズの匂いの強いバンドだ。またヴォーカルもしっかりと入っていて、背景音楽ではなく、しっかりと聞ける音楽を作っている。インディーズながらけっこうな評価を得ているようで、東京を本拠地に置きながらも大阪などでもライブを行っているようだ。

今作では以前にも増して生っぽさが強くなっている。曲層も広がり、完成度も増しているように感じた。その曲に、カウンターテナーボーイソプラノというくらい高音域のヴォーカルが乗る。耳を突く高音ではなく、ソフトなハイトーン。このヴォーカルがWSFF2102の個性を顕著にしている。

ひとつ面白い曲が入っている。八神純子の「みずいろの雨」だ。元々かなりの高音域のこの曲を男の声で歌ってしまっているのが凄い。昔からなんとなく好きな曲だったので、はじめてこの曲が流れたときには「なんでやねん!」と言いつつにやけてしまった。ちなみにそのときには歌っている本人が一緒にいたのだが。

クラブ系にしては全体的におとなしめ、ゆっくりめな曲が多い。もう少しアップテンポな曲も欲しいような気もするが、このバンドはこれでいいのかもしれない。


友人の参加しているバンドなので客観的判断がどこまでできているかわからないが、それを差し引いてもじゅうぶんに完成度の高いアルバムだと思う。そのあたりは検索して一般の評価を見てもらえばわかると思う。

*1:[http://d.hatena.ne.jp/tetsu23/20050111/wsff2102:title]

*2:[http://d.hatena.ne.jp/tetsu23/20040816/p4:title]