コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

シャイニング

シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]
これもまた撮りためていた映画、「シャイニング」。

相方はホラーものがまるでダメ。劇場で「リング」を見ていて、最初の20分、貞子ビデオが出てくるのを待たずして耐え切れなくなり、劇場から出てしまったほど。テレビでホラー系の映画の宣伝が出てくるだけで「こんなのテレビで流すな!」と腹を立てている。というわけで、相方はハリウッド映画以上にホラーものは見ない。というか、見れない。私はビビリのくせにホラー系の映画はけっこう好きなので、見たいのだが、一人で見るのもまた怖いので最近はあまり見てない。


そんなこんなで、相方がいないから、というわけではないが、まあ下手に気を遣わせなくてすむということもあり、「シャイニング」を見始めた。しかし、2時間20分過ぎたあたり、クライマックスもクライマックス、「これからどうなる!」というところで録画がぷっつりと切れていた。番組ナビ使って録画予約したはずなのに、こんな中途半端で終わることなんておかしい・・・。

続きが気になるので、この後レンタル屋に行って借りてこようと思っている。雪が怖いけど。とりあえず積雪はほとんど消えているが、まだほんのりべちゃべちゃの雪が残っている。あと車のバッテリーの調子も良くない。キーレスエントリーの電池が切れて、鍵穴にカギを差し込まなければならなくなった。なんだか車全般の調子が悪い。できることなら外になんて出たくない。でも気になるし・・・。

追記

借り手来た。10分で終わった・・・。いろいろ伏線のようなものがたくさんあったが、ほとんどが未消化で終わっているような気がする。小説を映画化した際によくある「説明し切れなかった」というパターンなのだろうか。それとも原作でもこういうぼやけた結末でしめくくっているのだろうか。

しかし最後があっけなかった。コテコテに長くすればいいというわけではないが、あまりにも余韻がない。期待していただけにちょっと拍子抜けだった。

以下、ネタバレ込みなので隠し。



序盤、幽霊ぽいホラーかと思いきや、最終的に人間こそが恐ろしいというサイコホラーへと転んでいった。黒人のコックが「幽霊なんて本の刺し絵みたいなものだ」と言っていたとおり、最終的に脅威となるのは幽霊ではなく人・・・、と言いたいところだがそうとも言い切れない。単に会話だけでジャックを狂気へと導いただけではなく、幽霊はジャックを食料庫から出してしまっている。物理的に人間の運命に干渉してしまっている。

それにしても、上にも書いたが未消化な設定が多い。解が提示されているのに私が気づいていないのか、解があるけれど提示されていないのか、あるいは解自体がないのか。どれかはわからないが、少なくともあの映画だけではあまりにも言葉足らずだろう。ダニーとトニーの関係、二人の少女が何の目的で現れたのか、ジャックを助けた幽霊の存在、ダニーの首を絞めた女の正体、あの場所はどういう場所なのか、過去の写真に写っていたジャック、などなど。きつい言い方をしてしまえば、謎めかした設定や映像を適当に挿入して雰囲気を盛り立てているだけのようにも見える。けっきょくは「わけのわからない怪奇現象」で全てを片付けてしまっているような投げやり感。なんにでも理由を求めてしまうのは悪い癖かもしれないが、しかし途中までの雰囲気がすごくよかったのでもったいないと思ってしまうのだ。

私の読解力が足りないだけなのかもしれないし、とりあえずネットを巡って解説や解釈を探してみようかな。