コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

トカゲの爪跡


超大型台風23号「TOKAGE」が日本中に爪跡を残していった。今年はいったい何個巨大台風が来たのだろうか。異常気象、という言い方は短絡的であまり好きではないのだが、そう呼ぶことも否定できないほどの状態だ。こうまで連続して台風が日本を直撃するのはあまりに異常だ。というか、出来すぎだ。某国が秘密裏に開発した気象兵器で日本を攻撃したのかもしれない、などと妄想を膨らませてみる。いや、冗談を言っている場合ではない。

なぜ台風が通過して2日も過ぎた今日になってこんな話をはじめたかというと、今朝のテレビを見たのが理由だ。兵庫県北部の豊岡市が大変なことになっている、ということをその番組で知った。堤防の決壊で市街地の9割、1千世帯異常が水に浸かり、2千人以上が非難したという。しかもいまだに水が引かない地域があり、孤立状態に置かれている人もいるようだ。

テレビでは、病院の前の道路が浸水していて、病院から外に出られなくなってしまった様子などが映し出されていた。また、水は引いているものの、人の身長ほどの高さまで水位が上がったことを示す泥の痕跡などもあった。

豊岡は鳥取から比較的近い位置にある街だ。あまり訪れたことはないが、同じ日本海側ということもあり、それなりに親近感がある。その街がそんなことになっているということをいままで知らなかったというのも少し申し訳がない。

もう少し台風が北側を通っていたら、鳥取も同様の状態になっていたかもしれない。鳥取市の中心を流れる千代川も、堤防の上まであと1メートルくらいのところまで水位が上がっていたらしい。千代川沿いにある我が家などは、堤防が決壊したら一巻のおしまいだ。我が家は一階なのでどうする術もない。あるいは二階に逃げてもダメかもしれない。そのくらいの土地に住んでいる。

豊岡だけではない。高知だかどこかでは、海の防波堤が壊れ、海沿いの家に一気に波が襲い掛かり、破壊していったという。並みの高さが実に15メートル。津波並の大きさだ。

そして日本中で台風による死者、行方不明者が出ている。どんなに科学が進歩しても、自然の力の前では無力さを思い知らされるだけなのか。誰か台風を吹き消すような研究をしていないのだろうか。それが実現すればノーベル賞ものだと思うのだが。しかしあのパワーをかき消すとなると、核でも持ってこなければ無理か・・・。

関連サイト