コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

海月(くらげ)*

「水母」とも書く。その生態もかなり奇妙な生物だが、それを現す文字も変。「海月」はその形や時に光る様からその名がついたのだろう、と想像できるのだが、「水母」に関しては何に由来しているのかさっぱりわからない。どうやら元は漢名ということらしいので、その語源は中国の方にあるのだろう。

「海月」というのはこれまたなんとも詩的な文字を当てたものである。月は月でも海の満月。月というからには発光でもしていたのだろうか。

しかしクラゲというととにかく刺すというイメージが強い。子供の頃に海水浴に行って顔を刺され、そこにアンモニアを塗られたことをいまだに覚えているほどだ。地元の海では、お盆を過ぎるとバクダンと呼ばれる大きな青いクラゲが出没する。何クラゲかは知らないが、それがゆらゆらと波間を漂って、触れると刺される。さらに、もっと見えにくい四角い頭の足の長いくらげも出没し、こいつがさされると本当に痛い。たぶん顔を刺したのは後者。おそらくアンドンクラゲって奴だと思う。それがトラウマとなったのかどうかわからないが、泳いでいてクラゲを見るとパニックになるくらいびびる。

そういえば一時期、クラゲをペットとして飼う、というのが流行していたようだが、今はどうなのだろうか。確かにあのゆらゆらと漂う透明な物体はインテリアとしては最適かもしれない。光るやつとかもいるし。しかし最近はそういう話題もとんと聞かなくなってしまった。地味に根付いているのか、それとも一時期の話題だけで消滅してしまったのか。少なくとも鳥取でクラゲを売っているのは見たことがない。

なんだか余談ばかりになってしまった・・・。

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