コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

週刊少年ジャンプ 第46号

月曜日が休日なので、ちょっと早めの発売だったジャンプ。ネタバレありなので注意。



NARUTO-ナルト-
やはり生きていたナルト。一方サスケは友を殺すことを思いとどまったのはいいが、目がいっちゃってる。友を殺すことをやめても、邪な方法で力を手に入れたらどうにも意味がないと思うのだが。闇に消えていくサスケ、そして光の中で意識を取り戻すナルト。対照的な映像的表現がされている。最近ナルトは映画的とも言える凝った視覚表現を使うようになってきた。こういうアプローチはわりと好き。ただ台詞が少なくなるので一瞬で読み終わってしまうのが難点。


ONE PIECE
裏切ったことを告白したロビン。ウソップとも袂を分かち、ルフィ海賊団崩壊の危機。しかしロビンがあそこで姿を見せて真相を告げたのは、暗に「助けて」という信号を出しているんじゃないかな。ナミの魚人編のときみたいに、ロビンの過去を振り払うような戦いに突入かな。ロビンの裏切りを聞いてうろたえる皆の中でひとり、冷静なゾロが一言、「全員・・・覚悟はあったハズだ・・・」。かっこいいぞ。


銀魂
きのこ祭の話を書いた日にキノコネタなのでなんかちょっと運命を感じた(嘘)。もっとギャグぽいオチになるかと思ってけど、実際には最後ちょっと泣かせるオチで。摩理之介、笠かぶってるとかっこいいけど、中の顔はかっこ悪いぞ・・・。


スティール・ボール・ラン
来ました! ジャンプを買う目的の70%は荒木作品を読むため!だと思っているので嬉しい。なんというかこれはもう形式美だよな。すらりと立つジャイロの後ろから忍び寄るオエコモバとか、ジャイロの腕から脚に「ババババババッ」と伝っていく爆発とか、絵だけでもうお腹いっぱい。信者と呼ばれてもかまいません。
しかしこの爆発能力、吉良の爆弾と違って周囲にもかなり大ダメージを与えるようなので、私だったら爆弾仕掛けられた時点でオエコモバに抱きついて一緒に爆発するけどなぁ。うまくいけばスタンド解除、最悪でも相打ち。でも相打ちじゃ意味ないか。ネズミの爆発に比べてジャイロの脚の爆発の威力が弱いのはご愛嬌ということで。


ワークワーク
憎しみの連鎖。「あなたが壊した機械たちが復讐したがってるす」。なんとなく昨今の現実の投影のようで。ただし現実世界では、壊された人間は復讐できないし、意思を伝えることさえできない。復讐するのは殺された人の身近にいた人たち。その人たちも戦うことで命を失う。どっちにもそれなりの正義がある。でも殺し合いをしている以上、どちらも罪を犯している。殺さなければ殺される。でも殺せばさらに憎しみが増す。ジレンマ・・・。現実世界にも、この話の「神様」のように憎しみを浄化してくれる存在がいればいいのだけれど。夢物語の極地か。
しかし藤崎竜って絶対2ちゃんねらーだよなぁ。「もれ」、「ぬっころす」、「やめれ」とか。言うまでもないか。


セイテン大帝 (読み切り)
わりと書きなれてる感じはするが、ギャクのボケとツッコミがいただけない。まるでコロコロかボンボンでやっているようなボケツッコミの乗りに、正直ちょっと引いた。話としては言及すべき点は特にないです。寒いギャグ以外はとにかくふつーでした。
しかし最近の中学生は、眼鏡を外すと、顔だけではなく身長やスタイルまで変わってしまうんですね。


ボボボーボ・ボーボボ
強さのインフレがギャグでウヤムヤにされてしまうのがこの漫画のずるいところよいところですね。


D.Gray-man
繰り返される10月9日。こういうトリッキーな話は好き。前回の人形といい、この漫画、シュールでトリッキーでそこはかとなく芸術的な匂いのする話が多くて良い。というか私好み。この漫画にはこの調子でトリッキーなショートストーリーを続けて欲しいと思うのだが、ジャンプでは無理だろうな・・・。
しかし繰り返される10月9日といっても、外の世界では時間は流れているようなので、10月9日に起きたことを無理やり繰り返させるようなイノセンス、なのかな?


HUNTER×HUNTER
久々の掲載。しかし相変わらずの下書き状態・・・。いままではこれはこれである意味面白からいっか、とか思っていたが、今回はもうダメだ。せっかくのカイトとの再開が台無しじゃありませんか。あの絵ではカイトの無残さがまるで伝わってこない。「カイト」「もう大丈夫」「大丈夫だよ」って、この漫画自体が大丈夫じゃないぞ。
しかしある意味、漫画界の革命だよな。下書き未完成のまま、数百万部売れてる雑誌に掲載されてしまうんだから。人気があれば何でも許される、という悪例を許容してしまったジャンプ。これが今後悪い火種にならねば良いのだが。富樫も書くのが嫌なら、原作に回って絵を別の若手に任せたりすればいいのに。


未確認少年ゲドー
あのおっぱいビーム(実際は眼ビーム)、実家の家族のいるところで読んでたので、ものすごく読みづらかったです。勘弁してください。


いちご100%
これも実家で読んでたのでものすっごく読みづらかったです。勘弁してください。しかし掲載順が一番最後になってしまってるな。このまま、ジャンプ得意の突然の打ち切りか!?


ジャンプについてこんなに熱く語っている30代の自分がちょっと悲しい・・・。