コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

大量破壊兵器は見つからない

最近、アメリカのパウエル国務長官の「大量破壊兵器は見つからない」発言が気になっている。アメリカがイラク戦争に掲げていた大義を自ら否定したのだ。これは戦争そのものの正当性を喪失させる決定的な言動なのではないかと思う。しかしなぜこんなタイミングで発表したのだろうか。

ひとつには、ケリー陣営からこの問題を突かれる前に、自分たちの方から言ってしまえ、という考えがあったのだろうと思う。相手から「見つからないじゃないか」と言われるよりは、自分たちで暴露してしまった方がまだ「いさぎよい」との評価を得られる。そんな策謀が働いたのではないだろうか。

そして、「フセインがつかまらないからといってフセインがいないというんですか」だなんてわけのわからないこと言ってアメリカの戦争を全面的に支持していた小泉総理がどうコメントするかも楽しみだ。ま、どうせまたわけのわからない言動で逃げるんだろうけど。というか、海外にいるとはいえ、重大なパウエル発言から数日たつのにまだコメントがないというのもいい加減な話だ。答えにくいのはわかるけどさ。