コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ごっつい台風

先日、死者まで出すような災害を巻き起こした台風16号、チャバが来たばかりだというのに、またまた超巨大台風がやってきた。台風18号、ソングダー。でかい。強い。中心気圧は924hPa、最大風速40m。またチャバのような災害を起こす危険性大。

しかし、前回のチャバは鳥取のほんのすぐ北の日本海上を飛んでいったのだが、思ったよりも被害は大きくなかった。というか、被害と言えるほどの被害はほとんどなかった。むしろ中心部から離れた高知や和歌山などの方が荒れていたように思う。

考えみたら、台風は周辺から中心に向かって風が集まる。鳥取のすぐ北を台風の中心部が通過するということは、鳥取に吹く風は全て中国山地を越えてくるということ。雨も風も山地で勢いをそがれ、鳥取に到達する頃には弱まっていたのだと思われる。むしろ海から直接雨風が襲い掛かる太平洋岸や瀬戸内海側の方が被害が大きくなってしまった、ということだろう。っていうまでもなく常識なのかな?

今回のソングダーも日本海側を抜けるようだ。しかも前回よりは本土から離れた経路で移動するようなので、たぶん大丈夫だとは思う。が、直撃している九州などは大変だろうなぁ。天災続き。特に今年は台風が強いような気がする。1号が4月に現れたりしたし、変な年だ。


ちなみに、もうけっこう有名になっているが、チャドやソングダーという名は、個々の台風の国際名称。台風に関係する各国がいくつかの名前を出し合って、それを順に並べ、台風の名前としている。「チャバ」はタイでハイビスカス、「ソングダー」はベトナムで、北西ベトナムにある川の名前だそうだ。

さらにちなみに、日本が提出した名前は「テンビン」「ヤギ」「ウサギ」「カジキ」「カンムリ」「クジラ」「コップ」「コンパス」「トカゲ」「ワシ」。星座の名前だそうだ。しかし、昔の日記でも書いたが、名前選びにセンスがない。まずかっこよくない。ウサギだのヤギだの、いかにも弱そうな動物の名前を台風につけるというのはどうなのだろうか。しかしそれだけならまだいいが、「コップ」に「コンパス」って、もう日本語ですらないじゃないか。誰が提案したのか知らないが、本当にセンスがない。せめて和語の名前つけようよ。

ちなみに他国のつけたかっこよさげな名前を見てみると「ロンワン(中国/龍の王)」「イーウィニャ(ミクロネシア/嵐の神」「ヴォンフォン(マカオ/すずめ蜂)」「メーカラー(タイ/雷の天使)」「ディアンムー(中国/雷の母)」「タリム(フィリピン/鋭い刃先)」など。

日本も「スサノオ須佐之男)」とか「ヤマトタケル(大和武)」とか「クズリュウ(九頭龍)」とかつければよかったのに。あ、九頭龍は和語じゃないか。でもまあ日本語読みだし。あるいはかっこよくなくても、「カッパ(河童)」「ヌレオンナ(塗れ女)」「ウミボウズ(海坊主)」みたいな、もっと日本っぽい雨や水に関係するものとかさー。いろいろあっただろうに。

ま、他の国も変な名前つけてるけどね。「バビンカ(マカオ/プリン)」「ミンドゥル(北朝鮮/タンポポ)」「グチョル(ミクロネシア/ウコン)」とか。なんで台風なのにプリンなんだよ、と。

しかしやっぱコップはないよなぁ、コップは・・・・・・。

サイトリスト