コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

椎名林檎でぞわぞわ

無罪モラトリアム
ぞわぞわする。

久々に椎名林檎の『無罪モラトリアム』を聞いている。首の後ろがチリチリするような快感。脳みそが振動してとろけていくような陶酔感。理屈抜きで気持ちいい。

常にこうとは限らない。音楽って体調とかそのときの気分や雰囲気とかブランクとかによって、同じ曲でものめり込み度が全然違う。たまたま今日は椎名林檎と波長が合った。たぶん明日聞いても同じようにはならないし、今スガシカオとか別の好きなアーチストを聞いてもやっぱりちょっと違うと思う。

しかし前提がある。やはり「知ってる曲」でなければのめり込めない。好きなアーチストの曲でも、はじめて聞いていきなりどっぷり、ってのは滅多にない。脳内麻薬出まくりにはやはりある程度聞き慣れて、体が次の音を想定しながらリズムを取ることが必要だと思う。

でもそうなると、なかなか新しい曲に手が出なくなってしまう。古い曲で満足してしまうというのもあるし、なかなか当たりが引けなくて諦めてしまうというのもあるし。

しかしファーストアルバムの椎名林檎は勢いがあるなぁ。言葉遊びや音遊びを楽しんで作ってるという感じがする。今の方が歌も曲作りも上手くなっているのだろうが、逆を言えば卒がなくなっているような。

やはりキャリアが浅いうちにバカ売れ、ってのはアーチストにとって才能を潰すことにしかならない、ということだろうか。でも売れなければ次が作れないし、難しいなぁ。

商品リスト