コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

追記

と思って調べてたらこんなサイト見つけた。

 機動警察パトレイバー/劇場版二作の全台詞

件の「正義の戦争」のくだりを読み返すと、私が受け止めていたニュアンスとちょっと違う。単に言葉だけで意味を捉えてしまっていたようだ。

あんたが正義の戦争を嫌うのはよく分かるよ。かつてそれを口にした連中にろくな奴はいなかったし、その口車に乗って酷い目にあった人間のリストで歴史の図書館は一杯だからな
だがあんたは知ってる筈だ。正義の戦争と不正義の平和の差はそう明瞭なものじゃない。平和という言葉が嘘吐き達の正義になってから、俺達は俺達の平和を信じることができずにいるんだ
戦争が平和を生むように、平和もまた戦争を生む。単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる。そう思ったことはないか

しかし絶対的平和とは何なのだろうか。それこそ「幻想」なんじゃないだろうか。人は有史以来諍いを繰り返してきた種族だし、本当の平和なんて人類全員をロボトミー手術でもしない限りありえない。

戦争でない状態を能動的に作り出そうとすればそれは消極的ではなくなるし、平和が「戦争のない状態」という定義は別におかしくないと思う。ハレ以外をケと呼ぶことに特に違和感はない。いずれ実体としての戦争によって埋め合わされると思うのなら、その空虚な平和をできるだけ延命するように尽力すればいい。

ただ、他国の紛争に目を瞑って、というのは耳が痛い。だが、その解決の糸口のひとつが憲法第九条だったりするんじゃないかなあと。与えられたものとはいえ、うまく使いこなせば能動的な平和への取り組みにつなげられるのではないかと。甘い考えと言われるのは覚悟の上で。