コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

一日/朔(ついたち)*

言わずと知れた、一ヶ月の最初の日のこと。「朔日」「朔」とも書くらしい。
「つごもり」が月に由来していたのと同様、「ついたち」も実は月の満ち欠けに由来している。元々は「月立ち」で、月が姿を消し、新たに生まれるというような意味らしい。日ごろよく使う言葉だが、それがこういう風に月の運行に由来しているというのは面白い。
「朔」についても少し。これ一文字で「ついたち」とも読むらしいが、むしろ「さく*」という読み方の方が一般的だ。「さく」と読んだ場合、それはずばり新月を意味となる。満月である「望*」と対を成す語だ。この「朔」、字形も読みもちょっとかっこいい。