コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ガンダム トゥルーオデッセイ

正月休み用に購入。ガンダムものというよりは、モビルスーツを「使った」RPG。まだクリアはしてません。全体がどのくらいの長さなのかわからないけどたぶん中盤過ぎたあたりかな。けっこう面白いです。


ガンダムトゥルーオデッセイ~失われしGの伝説~ PlayStation 2 the Best

ガンダムトゥルーオデッセイ~失われしGの伝説~ PlayStation 2 the Best


以下、なるべくストーリー本編のネタバレはしないようにするつもりですが。




生まれ育った孤児院を焼き討ちされた主人公の少年は、Gシステムという「情報があればなんでも作っちゃう装置」で作り出した過去の兵器「モビルスーツ」に乗って、仇敵討ちに旅立ちました。

というのが導入。いちおうと関連はあるようだけど、いわゆるガンダムとは別物。登場人物もその他の設定などもオリジナルストーリー。モビルスーツや武器がガンダムのもの、といったところ。


出てくるモビルスーツは基本的に皆がよく知る宇宙世紀時代のもの。ジム、ザクからはじまり・・・。モビルスーツの見た目はちょっと異色。本物に比べて頭でっかちで、SDガンダムとリアル系の中間のような4投身くらい。SDガンダムみたいに目があったりということはなく、4投身というところ以外はリアル系。

そしてモビルスーツに関して4投身以外にもうひとつ異色な点は、モビルスーツの各部が交換可能、ということ。頭と胴体は一体化しているのだけど、それ以外の両肩、両腕、足がそれぞれパーツになっていて、どのモビルスーツにも換装できる。ジムにズゴッグの手とザクのスパイク付きの肩をつけたり、ドムにガンダムの脚をつけたりできる。それぞれのパーツには防御力が高いとか、射撃に有利などの特徴があるので、パーツを換装して強化したり、搭乗者の特性を生かしたバランス調整にしたりすることになる。

このパーツの組み合わせはメタルマックスに近いかな。戦ってるだけではモビルスーツは成長せず、金をかけて強化したりパーツを買い揃えたりすることで強くなる、というのも似てるかも。

パーツとは別に、モビルスーツに武器や盾も持たせるわけだが、これもちょっと風変わり。各モビルスーツには武器配置用の升目パネルがあり、その中に納まるように武器や盾を置いていく。ディアブロなどのアイテムボックスを想像してもらえばわかりやすいだろうか。強い武器は当然たくさんの升目を使う。で、格闘武器は縦長、射撃武器は横長になっていて、各モビルスーツの枠もその特徴に合わせて縦長だったり横長だったりする。例えば射撃系のガンキャノンの枠は横にかなり長いが縦には短い。なので射撃系の強い武器は装備できるが、格闘系武器は縦に入りきらないのであまり強いものは装備できない。また升目をたくさん使う強い武器を入れると盾やサブ武器を装備できなくなったり、置き場所によって無駄な隙間がたくさんできてしまう。普通のRPGだと装備は単純に強いのを、で終わってしまいがちだが、このゲームでは装備を考えてるだけでも、パズルしてるみたいでちょっと楽しい。


戦闘は3キャラで戦うコテコテのコマンドタイプのRPGバトル。なのだが、ここにもちょっと他と違う特徴的なところがあり、それが面白みを出している。このゲームの戦闘では、各敵モビルスーツが次に仕掛けてくるおおよその行動が判るのだ。細かい行動まではわからないが、射撃/格闘/特殊攻撃/能力/その他(防御・ためる)の大きなくくりでどれを行うかが常に判る。敵は種類によって行える行動や弱点が違ってくるので、プレイヤーは敵の知識情報と次の行動表示から、自分の行動を決めることになる。例えば嫌な能力を使ってくる敵を行動する前に潰してしまおう、とか、反撃できない行動をする敵に格闘を仕掛けよう、とか、強力な特殊攻撃を仕掛けてきそうなので防御しよう、とか。ボス戦なんかは難易度がけっこうシビアなので、この敵の次の行動表示を見て判断することがとても重要になる。



ストーリーは・・・まあコテコテです。

1点、ストーリー上というか、セリフ上どうしても気になる点がある。ゲーム内で、いろんな人がモビルスーツを「ロボット」呼ばわりするのだ。これたぶんガンダムファンだと許せないよねぇ。


そんな感じで、予想以上に楽しめている。パーツ組換えとか一見複雑そうに見えるけど、いろいろ情報を表示してくれるので、やってみるとそんなに難しくはない。戦闘はシビアだけど、戦うことによって相手の行動パターンが見え、装備や行動で対策を練れる。しかし難易度はやっぱり高いようで、世間の感想を見ていると終盤で投げ出した人も少なくないらしい・・・。私も最近RPGがクリアできない病になってるから、同じ道を歩みそうな予感も・・・。