コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

機動戦士ガンダム戦記

1年戦争期を舞台にした3Dシューティングアクション。連邦またはジオンの、3機で組んだオリジナルの部隊の隊長となり、目標破壊、防衛、敵機殲滅などのミッションをこなしていく。

機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM THE BEST

機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM THE BEST


以下多少ネタバレあり。




登場するのは1年戦争期の地上戦用モビルスーツ。ガンダム、ザク、ドムなどのおなじみのファーストガンダムの機体からはじまり、陸戦ガンダム、ALEX、ズゴックE、ブルーデスティニーなど、OVAで登場した機体も登場。宇宙戦はないのでジオングなどは登場しない。

最初弱い機体のみではじまり、ミッションをクリアしていくことで新たな機体を使えるようになっていく。防衛、敵殲滅、水上戦闘など、ミッションの目的や地形によって部隊のモビルスーツを適切に選ぶことで、戦闘を有利に進めることができる。

アクションや操作は、アーケード版でも有名な「機動戦士ガンダム 連邦VSジオン」に似ている。しかしロックオンが手動になったり、スペシャルアタックや体当たり攻撃など、多少操作が複雑になっている。また回避やスラスター移動などの感覚が「連邦VSジオン」よりも直感的になっているような気がする。単純に言えば、戦闘が「連邦VSジオン」よりも気持ちいい。「機体の性能差」よりも「プレイヤースキル」が重要となるゲームバランスになっていると思う。

ミッションは1年戦争の歴史にからめたオリジナルなものだが、時折アムロやシャアなどのファーストガンダムやOVAに登場したキャラクターが支援機や敵機として台詞付きで登場する。

驚いたのは、VSモードでは全モビルスーツに一人ずつ、キャラクターがついていて台詞も喋るとういこと。ミッション本編では出て来ない(出て来るけどレア?)ガデムやアカハナも喋る。正直、OVAのキャラは誰が誰なのかいまいちわからないが、本編では登場しないのにVSでのみしゃべる、と変なところで贅沢な造り。

ところでこれらのボイスって、ひょっとしてバンダイはデータベースとして持ってたりするんだろうか。ロボット大戦とかで使ってるのを。マイナーどころはともかく、シャアやアムロの名台詞はデータベース化されてそう。


このゲームのもうひとつの注目点、というか、問題点。それは「ギャルゲー化」。連邦、ジオンともに、オペレーター、メカニック、連絡係が女性キャラになっていて、ミッションを高得点で終えたり、被弾を抑えてクリアすると誉めてくれる。点を稼いでいくと、萌え萌えムービーが流れたり、ラブラブモード?に突入して出撃時に妙に媚びた声で送り出したりしてくれる。他がかなり硬派に作られているのに、このパートだけギャルゲーっぽくて妙に浮いている。女性キャラを出すなとは言わないけど、これはちょっとね・・・。オペレーター以外は微妙だし・・・。どっちかというと僚機モビルスーツ乗りに女性隊員を入れた方が面白かったのではなかろうかと思う。

もうひとつの問題点。ゲームの出来は良いのだが、ミッションが少ない。20にも満たないミッション数で、すぐにクリアしてしまう。クリアするだけ、なら1日で全部終ってしまうほどのボリューム。戦闘が面白いだけに、ちょっと物足りない。ま、「連邦VSジオン」のミッションモードみたいに、代わり映えのないミッションを何十も繰り返されればいいというものではないが・・・。


上記の問題点を差し引いても、アクションゲームとしてよくできているし、面白いゲームだったと思う。正直あんまり期待はしていなかったのだが、なかなかの当たり。