コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

タミフルのない飛び降り

タミフルの服用が原因で飛び降りが発生しているのではないかという話題が盛り上がり、10代の服用を制限するようなことになっているわけですが。こんなニュースもあるようです。

インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り

西日本で先週末、インフルエンザにかかった男子(14)が、自宅2階から飛び降り、足を骨折していたことがわかった。タミフルは服用していなかった。

主治医によると、この男子は15日、38度の熱があり、翌日いったん熱が下がったものの、17日未明に自宅2階から飛び降りたとみられ、玄関先で倒れているところを発見された。

 病院搬送時に熱があり、検査でB型インフルエンザに感染していたことがわかった。男子は「夢の中で何かに追われ、飛び降りた」と話しているという。

 タミフル服用後の「飛び降り」事例が相次ぎ、薬との因果関係が疑われているが、服用していない患者の飛び降り例はこれまであまり報告がないという。このケースは来月、厚労省研究班会議で報告される予定。

 インフルエンザの高熱によって幻覚や異常行動が起きることは知られている。薗部友良・日本赤十字社医療センター小児科部長は「全国の医療機関に報告を求め、薬の影響の有無を解明するべきではないか」と話す。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070323i301.htm
12歳男児、9階から転落死 風邪薬飲み就寝中

27日午後9時ごろ、京都市伏見区向島二ノ丸町の向島ニュータウンで「人が転落した」と、付近の住民から119番通報があった。

 伏見署員が駆け付けると、11階建て集合住宅の9階に住む市立小学6年の男児(12)が地面の植え込み近くに倒れており、病院へ運ばれたが間もなく死亡した。自室のベランダから転落したとみられ、同署が事故と自殺の両面で調べている。

 調べでは、男児は上下スエット姿。26日から風邪をひいてベランダに面した部屋で寝ており、27日夕に市販の風邪薬2錠を飲んだ。ベランダの柵(高さ約1.2メートル)に男児が両手でつかんだような跡があった。遺書は見つかっていないという。

http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070328/jkn070328012.htm


素人が薬の効果や病気の症状についてとやかくは言えないけれど、このニュースを見た限りでは飛び降りはタミフルのせいではなくて、インフルエンザの高熱によるものなんじゃないかと思えてくる。「インフルエンザ脳症」なんてのは以前から知られていたようだし。薬で苦痛が和らいで、「行動」できるようになったために飛び降りが発生しやすくなった、という可能性はあるけれど。