コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

Ergo Proxy 7

Ergo Proxy 7 [DVD]

Ergo Proxy 7 [DVD]

面白いなあ。何がどうという説明はうまくできないのだけど、面白い。あっというまに3本を見終わってしまう。今回は戦闘シーンもほとんどなく、また場面が切り替わりすぎで話がブツ切りになったり、例の如く顔が歪んでたりするんだけど、そういうのをひっくるめても面白いと思ってしまう。なんなんだろ。昨日のイーオン・フラックスもそこそこ面白いと思ってしまったし、今、自分に「なんでもおもしろい」スイッチが入っているだけなのかな。あるいは単にこういう雰囲気のSF(サイエンス・ファンタジー)に弱いのかもしれない。


以下ばれあり。

テレビで見てた人は行く末を知ってるだろうから、こんなふうに推測するのもあんまり意味がないのかもしれないけど、ま、自分なりに楽しめればそれでよし。



ようやくリル様御一行がモスコに到着。しかしモスコは壊滅した後。そんなことじゃあないかとは思ってはいたが。記憶を司るオートレイヴを何者かが泣きながら破壊。シルエット的にはエルゴっぽいが、鍵となるペンダントが2つあることから、「もうひとり」いる様子。「二つは一つにならねばなりません」とは、この「もうひとり」とビンセントのこと? TVショーの会に出てきた「プラクシー・ワン」がそれだろうか。

一方ロムドでは良き市民の代表であるはずのラウル局長が反乱を起こす。この人の破滅的な思考はどことなくエウレカのデューイを思い出す。デューイと同様、その主張にいまいち重みを感じないのだけど。そしてラウルがヴィンセントに固執する理由も明かされる。そうか。もっかい最初の方を見直してみなければ。

そのラウルの策略によってどこかしらに向けて放たれる核ミサイル。ロムドから放たれたミサイルはヴィンセント達の目にもとまる。ロムドとモスコってそんなに近い距離なの?

それにしても、ラウルといい、デダルスといい、いきなり二人ともロリコン属性を発揮しはじめてるなあ。


さて、前半2話とは趣の異なる3話目の「少女スマイル」。またTVショー風のネタ回かと思ったら本当にそうだった。でもこの回の面白いところは「偽りの平和」を肯定してしまったところ。これまで「真実を知った以上は知らない振りはできない」というリルの言葉とおり、作られた安寧に鎮座していることを否定してきた「エルゴプラクシー」だったが、この話では「偽りの楽しみに溺れたまま何も知らずに滅びを迎える」ことをピノは認める。ピノだから認めたのかもしれない。これがリルであれば、それがたとえ人々に苦痛を与えることになると知っても、真実に目を向けさせようとしたかもしれない。運命に抗わぬことを非難したかもしれない。そういうことなしに、たとえ偽りの平和であってもそれを崩さないために戦いを避ける。なんだかちょっと現実と照らし合わせて考えてしまった。


あと2巻で終わりなのかな。「エルゴ」がもたらす滅びとは果たして。

余談

wikipediaの情報は充実してるなあ。