元は少年が姉の秘密の詩集を見つけ、それを2chの「姉ちゃんの自作詩集発見した」というスレに書き込んだというのがはじまり。時に黒く、時にトんでいるその姉の詩。
- 作者: サマー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まとめてあるサイトを先輩に教えてもらって読んだのだが、読みながら何度も吹きだしそうになった。笑えるだけではなく、語呂やテンポ、言葉の使い方の奇抜さが常識を越えている。
それが書籍化されることになったようで。姉の秘密の詩集なのに公に出してしまってよいのか、とも思うがまあネットに出てる時点で手遅れか。
こういう出版物が出ると「本物かどうか」というのが取り沙汰される。たぶんこの「姉ちゃんの詩集」についても本当に姉が書いたものかどうか、あるいはどこかの作家がそういう設定で作ったものではないか、などといった疑惑が出てくることだろう。しかしこの作品であれば、たとえ創作であったとしても詩そのものの面白さ、クオリティ、語感、テンポ、言葉選びのセンスなどが否定されるわけではない。これだけのクオリティがあれば、真偽は別にしてエンターテインメントとして楽しめると思う。ま、疑って読むより信じて読む方が楽しいしね。
ちなみにこのへんで読めます。後者は途中までしかないもよう。
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