コトバノウタカタ

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栗色髪に黒スプレー問題、和解

ちょっと気になるニュースがあった。

生まれつき栗色の髪を、教諭に無理やりスプレーで染められるなどしたのは人権侵害にあたるとして、宮城県立蔵王高校を自主退学した女子生徒(17)が県に慰謝料など計550万円の損害賠償を求めた訴訟は25日、仙台地裁(畑中芳子裁判長)で和解が成立した。

県が「教育的配慮に欠けた」と生徒に謝罪するとともに、解決金50万円を支払う。

で、調べてたらこんな記事を見つけた。

6月30日の第1回公判で、県側は「学校は地毛が黒色と認識して指導した。スプレーも生徒が自ら吹き付けるよう促した」と主張し、自主退学についても「生徒側の任意だ」として棄却を求め、争う姿勢を示した。

6月の時点では県は学校側の責任を否定し、すべて生徒に責任を押し付けようとしてたようだ。自主退学に関する「生徒側の任意だ」って言葉も酷い。そういう状況に追いやったという自覚がない。例が良くないかもしれないが、イジメで自殺した子に向けてイジメっ子が「俺が殺したわけじゃない、あいつが勝手に死んだんだ」と言っているのと同じ感覚なのではないだろうか。

これが一転して謝罪と和解。ここ最近教育関係の問題があれこれと取り沙汰されているので、ヤバいと思って和解へと切り替えたんじゃないだろうかと勘ぐってしまう。

県側は「県の指導が行き届かなかった。再発防止のために指導を徹底させたい」と話しているらしいけど、この初期の対応についても謝罪した方が良いのではなかろうか。


一方でこんな問題も起きていたらしい。もう半年も前の話題だけど。

山形市の私立蔵王高校(金沢正敏校長)が開設したホームページ(HP)に、「教諭に髪を染められた」とする女子生徒が損害賠償訴訟を起こした宮城県立蔵王高校(宮城県蔵王町)と勘違いした批判が殺到、HPを一時的に閉鎖する事態となっている。

上記の問題に関しての中傷や脅迫のメールが、同じような名前の別の学校宛てに送られたという話。中傷や脅迫のメールを送るだけでもアレなのに、その上誤爆だなんて。