コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

金魚の死

昨日、相方と子が友達と一緒に近所の小学校で催されたお祭に行き、1匹の金魚を貰ってきた。金魚掬いのような安っぽいフナ型ではなく、ちゃんとひらひらした金魚。種類はよくわからないが、出目金とか丹頂とかそんな感じ。

家に帰ると、袋から大きめのコップに移し変えた。近いうちに金魚鉢とポンプを買ってこよう、と相方と話していた。

子は机の上に置いたコップの前に座り、「きんぎょさんこんにちわー」「きんぎょさんいきてるねー、うごいてるねー」などとおしゃべり。外に出かけて生物を見ることはあっても、家に生物が来ることは滅多にないので、子にとってはもの珍しかったのだろう。飼うことによって「生きること」と「死ぬこと」を教えられるかな、なんてことも漠然と考えていた。


夕方、実家に出かけて帰ってみると、その金魚がコップの底にうずくまって動かなくなっていた。まだ半日しか経ってないのに・・・。狭いコップの中が良くなかったのだろうか。それとも元々弱っていたのだろうか・・・。なんにしても金魚に申し訳ない。

子に「金魚さんが死んじゃった」と説明をする。「しゅうりしたらうごく?」などと言っているので、「死んでしまったらもう動かない。生物は必ず死ぬんだよ」ということを説明した。いざ説明しようとすると難しい。私の説明でどれだけ理解してくれたのかわからないが、話を聞いた後は「きんぎょさんしんじゃった? もううごかない?」と繰り返していた。

加えて「○○ちゃんのせいでしんじゃった?」と聞いてきた。どうやら自分がコップに手を突っ込んで遊んでいたために金魚が死んでしまったのかと心配しているらしい。「○○ちゃんのせいじゃないよ。金魚さんにはちょっとコップが狭かったみたい」と説明するが、それでも気になるのか、何度も「○○ちゃんのせいでしんじゃった?」「もううごかない?」と訪ねてきた。切ない。


たかが金魚と言ってしまえばそうだが、ここ数年生物など飼ったことがなかったので、そのあまりにもあっけない死は私にもいささかショックだった。

追記

お祭に一緒に行ったお友達の金魚も、夜が明けてみると死んでいたらしい。

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