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超心理学

次なるトイレの友はこれにしました。

超心理の科学 −日本超心理学会シンポジウム−

大谷 宗司編

税込価格 : \1,575 (本体 : \1,500)
出版 : 図書出版社
サイズ : 四六判 / 254p
発行年月 : 1986.5

古い本のためAmazonにはないので、bk1にリンク。こちらも「既に取り扱ってません」状態だが。実はこの本は曰くつきの本。相方と二人で市内のスパゲッティー屋に行ったときに、そこの本棚にあるこの本を見つけ、思わず「譲ってください!」と店の人にお願いして400円で譲り受けたもの。今思えばバカの極み若げのいたりだが、この本が手元にあるというのはなんとなく楽しいので良しとしよう。


で、「超心理学」とは何ぞや。これはいわゆる「超能力」を科学的に研究しようという学問である。透視やテレパシーなどのESP、念力やテレポートなどのPSY、この両者を科学的に分析し、その有無および効果などを科学的に解明しようというものである。タイトルの通り「日本超心理学会」という団体が存在し、そこで行われた研究発表をまとめたのがこの本、ということになるらしい。

読み始めなので話の中身は詳しくはわからないが、例えば念力で曲げたとされる釘を物質工学の専門家が調べる、などの実験を行っているらしい。力で曲げたのか、熱で曲げたのは、あるいはそれ以外なのか、というような観点で超能力現象と言われるものを見ていくようだ。

超能力や超心理学と聞くとオカルトな臭いがプンプン漂ってくるのだが、この学会の会長にしてこの本の編者、大谷宗司氏は、防衛大学校の教授とのこと。国や軍が、その研究を認めているということかしらん。自衛隊基地の地下で、改造手術を受けた超能力戦闘員なんかが秘密裏に製造されているのかしらん。なんだかワクワクしてきたぞ。


本著の内容についてはまだ言及できないので、「超能力を科学すること」について。

超心理学については「科学ではない」とか「オカルトだ」という指摘もあるようだが、いわゆるオカルトと呼ばれているものを冷静で客観的な科学的手法で研究することには大きな意味があると思う。その結果が「否定」でもいい。調べないことにはあるかないかもわからない。その研究自体を「無意味だ」と否定してしまうことはナンセンスだと思う。

ただし研究する者は極めて客観的に実験を行わなければならないと思う。「ある」と思いすぎても「ない」と思いすぎても駄目。理論や仮定や期待は持っていたとしても、実験は飽くまでも客観的に。そうでなければ本当に単なるオカルトか、逆に大槻教授みたいなことになってしまうし。

これについて日本超心理学会がどういう立場で実験を行っているのかはまだよくわからない。それは本を読みながらおいおい見ていきたいと思う。


ちなみに「日本超心理学会」のほかにも「日本サイ科学会」という団体もあるらしい。これらはちょっとオカルトに寄り過ぎているようだけれど。

また、「メタ超心理学研究室」という、「超心理学の研究」を研究するという団体もあるらしい。おもしろ。

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