コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

まいったまいった

けっきょく4便をキャンセルして3便で帰ることに。で、空港行って手続き済ませて搭乗口で待ってたら、「鳥取は天候不順のため、着陸できない可能性があります。その場合には米子空港か伊丹空港に着陸することになります」みたいなことゆーとる。どうやら鳥取では雪が降っているらしい。朝出るときはふつーの天気だったですやん。で、天気情報見てみたら「風雪、雷、波浪、なだれ、低温」の注意報出てるし。なんだそりゃー。

でももう搭乗口だし、天気と機長を信じて乗るしかない。素直に4便で帰っていればよかったのかなーと思ったりもしたが、4便に乗ったとしても条件は変わらないかもっと悪いかもしれないし、最悪米子や伊丹に下りたとしても、3便ならその日のうちに鳥取に帰ってこれるだろうし。

で、飛びました。鳥取のそんな不穏な天気など嘘のように東京は穏やかな空模様。しかし西へ飛ぶにつれ雲が厚くなってくる。鳥取上空。なるほどこりゃたいへんだ。何層にも厚く重そうな雪雲が重なっている。降下してもなかなか地表が見えてこない。かなり低くまできてからたまーに雲の切れ間から海面が見える程度。

機内アナウンスによると、着陸条件を満たしていないためしばらく様子を見ながら着陸を試みてみるとのこと。鳥取上空を旋回しながら次第に高度を下げていく。海面が見えていたかと思うと、すぐに雲の塊に突っ込んで何も見えなくなる。そんなことの繰り返し。それでもなんとかいつもの着陸ルートに乗ったようで、低空で旋回して滑走路のある方向へと降りていった。あともう少し、というところまで来たのだが、周囲は完全に真っ白。と思っていたら機体が急上昇した。機内アナウンスがあり、雲が厚くて滑走路が見えなかったとのこと。

再び雲の上に出て旋回。こりゃー本格的にやばそう。しばらく、その雲海の上をぐるぐるまわっていたが、ようやくリトライするようで再び機体が雲の中に突入していった。今度は上空から空港の滑走路が見える。これはいけるかも、と思っていたら・・・また雲の中に突っ込んで真っ白。翼に白い雪がこびりついていく。しかも飛行機に雷が落ちるし。それでもなんども体制を立て直すように旋回し、着陸ルートへ。今度は滑走路も見えているようでもうすぐ着陸だ、と思っていたらまた期待が横向きに旋回してまった。滑走路しっかり見えてるのにー。

しかし今度は上昇するのではなく、滑走路の横を飛んで反対側に回る様子。鳥取砂丘の辺りで旋回し、住宅街の上からアプローチ。機体を細かく左右に傾けながら、滑走路へと近づいていく。旋回が足りなかったんじゃないかと不安だったが、どうにかこうにか着陸成功。

予定よりも1時間弱ほど遅れての到着だったが、しかし他の空港に降りるよりは断然マシ。いやはやこれほど「機長がんばれ」と念じたことはないですよ。


空港を出るとみぞれっぽい雪が降っていた。なんだかますます飛行機が苦手になったかもしれない。