交響詩篇エウレカセブン (1) (カドカワコミックスAエース)
- 作者: 片岡人生,近藤一馬,BONES
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/26
- メディア: コミック
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エウレカセブン漫画版。アニメの漫画化したものはあまり読んだことがないのだが、勢いで買ってきた*1。アニメの流れをただ追っているだけかと心配していたが、そんなこともなく、漫画版独特の雰囲気とテンポがある。基本設定はアニメと同じで違う角度から物語を見ている感じなので、合わせて見ると面白い。アニメではあまり語られていない謎や用語の説明などの補間にもなるし。
ただ、漫画版は展開を少々急ぎすぎているような感じがする。アニメはたっぷり時間があってゆっくりと物語を描けるのに対し、漫画は月刊(?)でかつ少ないページ数に収めなければならないため仕方ないのだろう。とはいえ、じっちゃんとの別れや、エウレカにアミダドライブを届けるシーン、アミダドライブを装着してニルヴァーシュが暴走するシーンなど、この物語の醍醐味と言えるような場面はもっと時間をかけて深く描いて欲しかった。
登場人物はアニメと同じだが、性格付けは多少違ってきている。特にエウレカとホランド。
エウレカについては、アニメ版のような神秘的、冷徹、暗いといった雰囲気はあまりなく、どちらかといえば不思議ちゃんで天然ボケな感じ。すっとぼけてるけど人当たりも比較的良くて、これでは今後レントンとアツアツになってもツンデレとは呼べないではないですか。
ところで本題とは全然関係ない話なのだが、アニメ中ではぜーったいに見せてはならないと至上命令が下っているというエウレカのパンチラが、あっさりと露出。ギャグなドタバタ中に。しかも故意にめくられて。パンチラというよりはスパッツぽかったけど、レントンは「エウレカのパンツ」って言ってるし、そーなんでしょう。あ、いや、別にパンツにこだわってるわけじゃないですよ。
ホランドがめちゃめちゃ冷静で頭の切れるいい男。今のところレントンとエウレカの仲が良くなっていくことに対する不安などはまったくないようで、むしろそれを促しているようにさえ見える。ま、まだ序盤なので今後アニメ同様落ちぶれていく可能性もあるが。
ホランドについてもう一つ。アニメ中ではあまり語れていないデューイとの確執のようなものが表現されている。「世界を救う気?」というタルホの言葉に切れ気味に「あの男とは違う」と返すホランド。そういえばホランドの名字出てないなあ。二人とも砂糖4個入りのコーヒー飲んでるし、髪の毛の色も同じだし、顔もよく見ると・・・。
ところで、砂糖4つ入れるのはブラックじゃありませんよリーダー。*2
1巻ではレントン、エウレカ、ホランド以外のキャラにはまだ焦点が当てられていない。このペースだと今後も脱線している余裕ないかも。ま、仕方ないか。
絵柄については、エウレカがちょっと女の子女の子しているのが気にはなるが、雰囲気を壊しているほどではない。ギャグパートでは各キャラがアニメにはないすっとぼけた表情を見せている。キャラが軽く見えてしまうのは否めないが、これはこれで楽しかろう。
巻の最後に、コーラリアンに壊滅させられた軍のKLFが。変な枝のある槍のようなものが刺さり、大地に倒れる機体は大地(小さなスカブ?)に絡めとられているように見える。コーラリアンというのが種族名なのか。アニメ版では巨大な積乱雲のようなものをコーラリアンと呼んでいたが。現象と種族名が同じ? あるいはあの現象そのものが生物?
さて、2巻も出ているようなので買って読まねばね。