コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

交響詩篇エウレカセブン - 第28話 メメント・モリ

さて、2時間しか寝てない俺ちゃんがエウレカセブン見てきましたよ、と。眠れないの、レントンエウレカと一緒だね。子どもに早朝から叩き起こされただけだけど。なのでテンションおかしーです。


まずオープニング。「アイ・キャン・フライ」かと思ったら「I wanna fly away」だった。どうせなら「アイ・キャン・フライ」にしちゃえばいいのに。エウレカにはまだ決め台詞と言えるようなものがない。そこは狙って行くべきかと。作画についてはやっぱり変ですよね。一番最後の主要メンバーが出てくる止め絵だけを見てもデッサンが狂ってるというか洗いというか。その後に出てくる提供紹介でのレントンエウレカの絵と比べても格差が激しすぎる。

エンディングはエウレカアネモネらしいけど、こちらも顔が違いすぎて言われてもやはり認識できない。アネモネはまだなんとなくわかるんだけど、エウレカはもう別人。確かに髪の毛の色が水色ぽいけど、それくらいでしか認識できません。


今回はレイ復讐編。せっかくレントンエウレカが再開したというのに、雰囲気はどん底。誰一人として笑顔を見せない。特に予想通りレントンはどん底のどん底。ようやく「他人の死」を乗り越えたと思ったら、今度は「知人の死」。次から次へと試練に直面していく。

そのレントンに声をかけるエウレカ。しかしその言葉はなぜかそらぞらしく響く。この二人、レントンが家出する前よりもさらにすれ違っているのではないだろうか。戦闘を生業として生きていたエウレカにとって、敵を殺すことは当然であり必然であり、レントンの気持ちを汲むことができないのかもしれない。

ホランドに「なぜチャールズを殺したんですか」「こうするしかなかったんですか」と詰め寄るレントンレントンもわかっているだろうが、問いたださずにはいられなかったのだろう。それに対し、冷静に「俺たちはこうするしか知らないんだ」「俺の命にかえてもエウレカとお前を守る」と答えるホランド。大人になりましたね。これでホランドの「覚悟」がはっきりとした。レントンだけでなく、ホランドも確かに成長している。


チャールズを失い失意のレイ。綺麗に整っていた白鳥号内がが荒れまくりで、レイは変な歌を歌っている。単調なメロディだけど嫌な感じで耳に残る歌。回想でレイがセブンスウェルの光を浴びて子どもができない体になったことがわかる。このとき「アドロックが消えた」との台詞が。死亡、ではなく、消滅。墓があるし、じっちゃんの言葉からしても確実に死んでるかと思ったが、まだ生きている可能性があるってことか。

ジャミングの音楽が流れ、スピアヘッド2機の来襲。1機はリモート操作とのこと。ただ動いてるだけかと思ったらかなり巧みに動いてる。これならKLFを全てリモート操作にしちゃった方がいいんじゃなかろうか。レイはウィザード級のハッカーということだから、そういう操作も得意なのかもしれないが、それでも雑魚モンスーノに比べたらこっちの方が断然強いぞ。

今回の戦闘はニルバーシュが出撃していないので、遠距離戦のみ。リフのテクも特になく、フツーのドッグファイトだったかな。そういえば第2クールのオープニングでは、レントンが乗ったニルバーシュが銃を使ってたな。ナイフしか使わないはずなのに。


ニルバーシュのコックピットからレイに語りかけるレントン。「やめてくれないなら、レイさんとも戦います」というレントンの言葉に顔をしかめるレイ。いろんな感情がない交ぜになっているんだろうなあ。結果としてああいう表情しかできなかったのだろう。チャールズを失った悲しみ、レントンへの想い、戦うことを選んだ自分の選択を責められているような気持ち、エウレカへの憎しみ、エウレカレントンを奪われた気持ち、母親になれなかった苦悩。しかし今になって思えば、レントンへの想いというのは「喪失感の穴埋め」でしかなかったのかもしれない。それが戦いのない世界であれば、時間をかけてレントンとの生活を続けているのであれば、あるいはその穴埋めは本当の癒しになりえただろう。しかし戦いの中で生きて行くレイにとってそれはやはり一時的な偽りの平安でしかなかったのかもしれない。しかし結果的に、そのレントンの呼びかけがレイの隙を生み、スピアヘッドは撃墜されてしまう。

ところでニルバーシュは壊れてて起動できないのかな? それとも単にレントンが動かさなかっただけ? どちらにしてもレントンは出撃することなくレイに話しかけ続けるが、結果としてその語りかけがレイの隙を生む。スピアヘッドが2機とも撃墜されるがそれも遠隔操作。レイは白鳥号での特攻を仕掛ける。けっきょくスピアヘッドは一度も有人でゲッコーステイトと交戦していない。あえて言えばレントンエウレカ救出のときに接触しているが、それも直接戦闘はしてないし。なんだかちょっと不完全燃焼。

そして白鳥号によるレイの特攻。レイは「レントンエウレカから解放する」と身勝手な理屈を叫ぶ。実際にはレントン自身がセブンスウェルを発動してるのに。ということは、レイが子を埋めなくなった原因になったセブンスウェルはアドロックが引き起こした? そのレイの特攻を、ケンゴウの機転とタルホの操縦、そしてホランドの捨て身でどうにか回避する。満身創痍だが、そこは他対1の有利。

ホランドにコックピットを打ち抜かれた白鳥号。レイの目に自らの腕が映る。また腕が取れてるよ。子どもも見てるんだってば・・・。そのちぎれた手に光る結婚指輪。「本当に大切なもの」を見誤っていたことに気づく。遅すぎるって。レイが望まなければ、チャールズはゲッコー号から手を引いていたはず。そして無常にも白鳥号大破。ひょっとしたら生き残るかもというかすかな希望はあったのだけれど、やはりダメでした。


ホランドは生きていたが、瀕死の重傷。輸血用の血液がなく、レントンのみが適合するとのこと。ここでタルホの苦悩。いままではホランドがレントンに嫉妬していたが、今度はタルホがレントンに嫉妬することになる。レントンがダイアンの弟ゆえに。どこまでも味方かから憎まれてしまうキャラなんだな、レントンは。

レイを失ってさらに落ち込むレントンエウレカはそのレントンを「信じる」と言う。しかしかつて信じていたホランドを信じられなくなったエウレカのその言葉はどこか空虚。「レントンのことをもっと知りたい」というエウレカに対し、レントンエウレカのことが知りたいと返す。自分で振っておきながら困った顔でうつむくエウレカ。やっぱりどこかすれ違っている二人。

予告によれば、次週、過去の一部が語られるらしい。


他に、前半にSpec2に続くジョブスとウォズの会話があった。どこで改造するんだろ。来週はじっちゃんが出てくるみたいだから、そこで改造かな?

しかしチャールズ&レイがあっさりとやられてしまい、まともな敵がアネモネの「Type The End」のみになってしまった。これであと半年持つのだろうか。だいじょぶかなあ。心配だなあ。ま、まだコーラリアンからの敵が出てきていないから、これからはそちらにシフトしていくのかな。ああそうか、エウレカ・・・(また的っぱずれな妄想発動中)。

追記

白鳥号の中に、レントンが表紙のray=outがあったが、レイはレントンの素性を知っていたということになろうか。

タルホが唇を噛んで眠っているホランドにキスするシーン。単に雰囲気で血染めのキスをしただけかと思っていたが、ダイアンの血が入ったホランドに、「私の血も」ということか。

ニルバーシュの前でのエウレカレントンの会話。エウレカが「みんなの声が聞こえなくなってから」と独白。みんな? みんなって誰だ? 「ニルヴァーシュの声が聞こえなくなってから」ならわかるが、みんなって・・・?

おまけ

ちょっとこんなのやってみた。飽きてすぐやめちゃうかもしれないけど。全てじゃなくて、流れに関係ありそうな台詞をみつくろってます。