コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

かにっこ館

土曜に、鳥取市内の「かろいち」内にある、「かにっこ館」というカニの展示館のようなところへ行って来た。近場とはいえ、なかなか行く機会がなくて、私は見に行くのは今回が初めて。


鳥取が作った施設の上、入場無料ということであまり期待はしていなかったのだが、これが案外によくできている。入場して直ぐには、触って遊べるミニプールと、鳥取の海の魚を集めた水槽。水槽のサイズは大きくはないが、タイやヒラメが舞い踊る、って感じで魚がたっぷり。エイやサメまでいる。他にもタコやらタツノオトシゴやらがそれぞれ小さな水槽に入れられている。

メインのカニたちも、展示用の剥製だけでなく、生きたカニもちゃんと小奇麗な水槽の中に収められている。カニの水槽は全部で20個くらいあっただろうか。水族館でもカニはいるにはいるが、カニを中心に集めた展示というのはほとんど見ない。今回初めて見るカニもたくさんいた。「スベスベマンジュウガニ」など、名前は何度も聞いたことがあるが、実物を見るのははじめてだった。愛嬌あるけど、こいつは致死毒を持ってるんだよね。

他にもいろんなカニがいたけど、ほとんど名前は忘れてしまった。不勉強だなあ。ワタリガニは本来はガザミという名で、海を渡るために水中を泳ぐための平たい足を持っていることと、カニは横歩きよりも実は前歩きの方が得意な種の方が多い、ということだけは覚えた。

しかし節足動物というのは、キモいけどなんとなくロボっぽくてロマンを感じる。子ども達がカブトムシなんかを好きなのはそこにメカ的なかっこよさを見ているのかもしれないな、なんて。カニにはそれに加えて「デカさ」もある。キモいけどカッコイイですよ。



スベスベマンジュウガニ



名前は覚えていないが、いかつい顔のカニ。


何よりも目立つのはやはり巨大な「タカアシガニ」。展示スペース中央の円筒状の水槽に4匹くらい入っている。タカアシガニは水族館で何度か見たことがあるが、たいていは壁にはめ込み式の水槽の中にいるのだが、ここでは円筒形の水槽なので好きな角度から見ることができる。デカい。足が長いだけでなく、本体もかなりデカい。さすがに世界最大の節足動物と言われるだけのことはある。そのままドラクエか何かのモンスターとして出てきてもおかしくない感じ。そして動く動く。いままで見たタカアシガニは動かないか、動いてもゆっくりだったが、ここのタカアシガニはほぼ絶え間なく動いてる。すげー。



タカアシガニ


鳥取でカニといえばマツバガニズワイガニ)。これもちゃんといたけど、ちょっとサイズの小さめのものが多かったような気がする。デカいのは食ってしまったのかしらん? 珍しいところでいえば、突然変異で色素の抜けた「白いマツバガニ」が1匹混ざっていた。

そんな感じで、思っていたよりもしっかりと楽しんでしまった。カニのシーズンオフゆえか人出は少なかったが、のんびりと見れたので良し。けっこう運営コストかかりそうな感じなのに、これを無料で解放してるってのはありがたい。

入り口はこんな感じ。



かにっこ館外観。

余談

かにっこ館の後にかろいちの市場に行ってみたのだが、そこで売り物の活きたタコを見かけた。これがまたデカい。人でも絞め殺してしまうのではないかというデカさ。それがネロネロウネウネグネグネと動いているのだからキモい。値段も1万2千円とばか高い。あんなの買って持って帰って食う人いるのかな。

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