コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

イヌネコの命

上記記事の余談の部分を読んでいて。

余談ですが、センター職員の方は、「個人的な話ですが、こういうときだけ、なんで言ってくるんですかね。普段、沢山の犬猫が処分されているのに、誰も、引取ろうとしないのは疑問ですね。」

私、「こういう時だけでも行動することで、保護活動のきっかけになって頂ければ良いことと思いますよ。
すでに保護活動をしている方や愛護団体は、保護した動物であふれていて引取り不可能ですし、年間、40万頭以上に及ぶ犬猫を引取ること自体無理ですよ。

だからと言って、何もしないのでは何も救えないから、私自身は、自分が出会った動物、目の前に居る動物、こういう形で知った動物を救うだけです。」

最後に、犬猫問題の本質は、「ペットの垂れ流し」、つまり、野放しな商売にあること。命を取り扱うのは、本来「許可制」であるべき。私たちは、そのための「法改正」を頑張るから、そちらは、譲渡の方向での検討をよろしくお願いしますと、話しを終えました。

私も昔はセンターの人のような疑問というか、憤りを感じたりもする。洪水で取り残された犬をレスキューが救った、とか、矢が刺さったネコに同情が集まってる、などのニュースを見るたびに、その裏で一日にどれだけのイヌネコが殺処分になっていることか・・・なんて思ったり。その助けられた犬も最終的には野良犬として殺処分になるかもしれない。仮に同情が集まってその犬に飼い主が見つかったとしても、その裏で何千、何万の犬が殺されているという事実は変わらない。

この方の言うように、それらのニュースがイヌネコの垂れ流し問題やペット許可制の話へと続けば良いのだろうが、現実には単なるほのぼの話で終り。イヌネコの殺処分問題がまともに取りざたされることなど滅多にない。


少し話は変わるが、捕獲された犬猫を実験用動物として使うことに対する反発もあるらしい。それをかわいそうと思う気持はわからないでもないが、理系の人間なので必要な動物実験はやむなし、と思っている。もし真剣に動物実験に異を唱えるのであれば、薬品や化粧品の使用をボイコットすべきだろう。それらの多くは動物実験の恩恵によってできているものなのだから。実際に動物実験が全面的に禁止されたら、新薬の研究などもうできないだろう。

しかし感情論派の意見は強いものらしく、多くの自治体で捕獲された動物の実験用動物としての払い下げが禁止になっているらしい。実験で殺されなくても、ただ無益に殺されるだけなのに。