コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

宇宙人してたら手が

子の手を相方と二人でそれぞれ、ちょうど捕獲された宇宙人のような感じで持ち、グーンと引き上げて遊んでいた。子が家に帰りたくないなどと我侭を言ったときにこうやって遊んでやると、嬉しがって素直になってくれたりするのだ。今日も帰り際に我侭を言っていたので、相方と二人でこの「グーン」をやって家に連れて帰った。

しかし家に帰ってからの子の様子がおかしい。床にぺたんと座り込んで手をおさえてイタイイタイと泣きはじめた。まだ子ははっきりとどこが痛いと説明はできないが、あちこち触ってみるとどうやら右の手首が痛いらしい。左手と比べてみると、確かに熱いような気がする。その部分を触ったり動かしたりするとさらに泣き声が大きくなる。

子が遊びで「イタイイタイ」と言っていることは何度もあるが、手を動かさず泣き続けているなんてことはいままでなかった。ブドウを目の前に持ってきても、素麺を目の前に差し出してもやはり手を伸ばそうとしない。こりゃやばいぞ。

ということで急いで病院に連れていくことに。しかしこの時間、病院は休憩時間。相方が近場の小児科に電話して急ぎで見てもらえないかと頼みこみ、その病院へ連れていった。


で、さっきその相方から電話があった。

「病院にいったらケロっとしてバンザイまでしてる」

なんだそりゃーーーっ! 病院では手首も肘も全然痛そうでもないし、泣きもしなかったようだ。時間外なのに見てくれたお医者さんに申し訳ない。

しかし仮病だったかと言うとそうでもないと思う。実際に両手首を握ってみたときにたしかに熱さが違ったし、好物を目の前にしても手を伸ばさなかった。それでもこちらが口元に持っていったら食べたので、単に機嫌が悪かったとか眠かったとかいうのではないと思う。時間が経つにつれて直ったか、あるいは大げさに痛がっていたか。

きっと病院には「親が焦りすぎ」とか思われてるんだろうなあ・・・。まあなんにせよ大事でなくてよかった。