- 作者: 今市子
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2005/07/20
- メディア: コミック
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今回はちょっと読みづらかった。後書きコラムで作者が書いているように、時間がなかったために急いで描いたから、練りこみが足りなかったのか。単に私が眠いときに読んでしまったので頭が回ってなかった、ということもあるかもしれないが。
前巻が「律と司」とのエピソードであったのに対し、今回は「晶と三郎」のお話。
今巻では、いままでのような1話完結ではなく、ひとつの話が「前後編」に分かれていたり、複数の話に渡ってエピソードが続いていたりしている。必ず1話完結にしなければならない、というわけではないが、物語が繋がっているというよりは、収拾がつかず引き伸ばされている感じがしてちょっと。
さらに、同じエピソードを引きずっているために、登場キャラが限られてしまっている。今回はいままでになく登場キャラに幅がない。また登場しているキャラも「話を追っている」感じがして、いまいち魅力を出し切れていないような気がする。
律しかり、晶しかり。晶にいたっては、なんだかフラフラドンヨリしてしまっていて、村祭りで三郎を彼岸から此岸に引っ張りこんだときのような精細がない。髪の毛も短くなってしまって見た目としてもちょっと個性が減った感じ*1。律も妙に落ち着いていて、なんだかちょっと律らしくないし。
司に至ってはほとんど出番なし。三郎もぼんやりしてよくわからない感じだし、律の母や祖母も今回はあまり出番がないし、青嵐に至っては半分になってしまってショボショボだし、尾白と尾黒の出番もないし。そんな中で唯一目立っているのが開なんだけど、これも頼りになるのかならないのか。律がやけに開を疑ってかかっているのもあんまり気持ちよくないし。
それぞれの内容についても、今回は、うーん・・・。12巻のクオリティが高かっただけに、ちょっと揺り返しが激しい感じかなあ。
ああ、文句ばっかり言ってしまって申し訳ない。でもそれが素直な感想。お気に入りの漫画だけに、期待が高いだけに、苦言も多くなってしまいます。
とりあえずまたそのうち、もう一回じっくり読んでみることにします。
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*1:これは好みの違いもあろうが。