コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ネガティブ・アイデア

上記、自動トラバのオンオフ機能がはてなアイデアに出されていた、ということに関連して。id:uragami氏の記事を引用。

何にせよ、はてなアイデア。賛成数は程度計れても、それに対する反対表・意見は全くといっていいくらい計れないのは問題なのでは……

これは以前から言われていた問題だ。例えばその要望に賛成する人が100人いたとしても、反対する人が200人いるかもしれない。しかし今のはてなアイデアでは、この200人が意見をする場がない。日記に反対意見を書いてトラバする、という方法があるにせよ、簡易な「ベット」に比べ、反対意見を書いてトラバというのは重い。ゆえにどうしても「賛成側」が有利になってしまう。


もちろん、ブレストのように「どんな意見でもポジティブに」という姿勢は大切だろう。はてなの決断は時に強引だと感じることもあるが、それでも後々「これはこれでよかったのかな」と思うことは少なくない。

異なる話題でだが、はてなアイデアの株式化に関してid:jkondo氏がこうも言っている。

とまあ、心配事やネガティブな要素を挙げていけば切りがありません。(おおよそこういう作業は簡単で、しかも発案者のやる気を萎えさせるのに十分な力を持っています)

確かにそうかもしれない。私のような天邪鬼な否定派の意見ばかり聞いていては何もできないことは間違いない。しかしネガティブな意見もまたユーザの声。それを聞かないと昨年末の「住所登録問題」のように失敗することもあるだろう。はてながそういうことに耳を貸す姿勢がない、と言っているのではない。現状では問題点や反論を口にできる場がない、という話。どちらにしても最終的な判断ははてなが下すのだから、ネガティブな意見が出てきても問題ないと思うし。「議論を踏まえた上で実装しました/却下しました」と言えば、どちらの場合でもそれなりに納得できるのではないだろうか。


とはいえ、具体的にどうすればいいのかはわからない。安易に「反対票」や「マイナスベット」機能を付ければよい、というものでもないと思うし・・・。しかし最低限、「いわし」のような議論する場はあって欲しいような気がする。議題によっては紛糾してしまうかもしれないが、それはそれで「はてならしい」のではないかと思うし、開発側にとってもそういう議論は単なるアイデア出しよりも参考になるのではなかろうか。

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