コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

見たい映画をつなぐタスキ来ちゃった

id:shidehira氏からタスキが届いた。いただきものはなんであれいただいてしまう性格なので答えてみようと思う。でも音楽に比べて、映画は難しいなあ。

via: id:shidehira:20050618:1119022990

1.過去1年間で一番笑った映画

ここしばらく、映画を見て笑った記憶がない。いやおぼろげにあるのだが、何だったか忘れてしまった。思い出せない程度の笑いだったということだろう。仮に笑ったことがあったとしても、それは一場面のことであり、全編を通して笑えた、楽しかったと思う映画はこの1年の間にはない。要は思いつきませんすみません。

ラヂオの時間 [DVD]
1年間に限定しないのであれば、「ラヂオの時間 [DVD]」かな。映画館で見ていて、隣で相方が笑いを堪え切れずに「ブーッ」と吹くものだから、つられて笑ってしまった。あれは全編通して笑えた。三谷幸喜バンザイ。

2.過去1年間で一番泣いた映画

ここしばらく、映画を見て泣いた記憶がない。そもそも映画やテレビで感動こそすれ、泣くほどのことは滅多にない。滅多にないどころか、記憶にある涙した映画は後にも先にもたった1回しかない。それももう10年ほど昔のことだ。そもそも、感動モノと言われる映画にあまり食指が動かない。そういう触れ込みに期待して見て、失望することが何度か続き、私はとうとう期待することを止めた。要は思いつきませんすみません。

シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
ちなみに、10年前に一度だけ泣いた映画は「シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]」。今見ても別に泣けはしないが、当時は気持ちの揺らぎなどが重なって、劇場でマジ泣きした。何かを見て涙を流したのは本当に後にも先にもそれ1度きり。感動で泣きたいとはずっと思っているのだが、泣けない。だれか僕を泣かせてください。

3.心の中の5つの映画

天使の涙 [DVD]

天使の涙 [DVD]
劇場で見て衝撃を受けた。綺麗なだけの映画に価値はないと思っていた私の考えを根底から覆した作品。魚眼レンズでの歪みやドギツい色彩など、ある意味「邪道」な手法で「魅せる」映画を作っている。長いPVのようでありながら、しっかりと飽きさせずに見せる手腕は凄い。

マトリックス 特別版 [DVD]

マトリックス 特別版 [DVD]
言わずと知れた例のアレ。マニアックで趣味に走ったB級映画をメジャーに押し上げたという意味で、映画の流れを変えた作品と言えよう。単純に面白い。そして単純にカッコイイ。本気で作ったバカ映画。しかしバカも突き詰めればカッコイイということを証明してくれた。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 [DVD]

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 [DVD]
AKIRA」とともに、その後の日本のアニメーションを方向付けした作品。作画のクオリティの高さはさることながら、アニメに哲学を持ち込み、それが興行として成功を収めたという功績は大きい。何度も見たが、何度見ても面白い。

ザ・セル [DVD]

ザ・セル [DVD]
「人の夢に入り込む」というテーマと、ワダエミ作の衣装を中心とした幻想的な夢世界の描写との融合により、激しく印象に残る映画になっている。世間的な評価はどうか知らないが、私としてはかなり強烈に印象に残っている映画。

さくや 妖怪伝 特別版 [DVD]

さくや 妖怪伝 特別版 [DVD]
どうしても頭から離れない作品。B級テイストの映画なのに、なぜかことあるごとに引き合いに出してしまう。安藤希の殺陣と、巨大松坂慶子は必見。惜しむらくは妖怪のヌイグルミが最高にイケテナイ。京極夏彦の名前を出してアレでは納得がいかん。

4.見たい映画

劇場で、じゃなくてもいいですよね?

コンスタンティン 特別版 (初回限定版) [DVD]
最近の映画の中で一番見たい映画。もう公開は終わってしまったが。

ジェイコブス・ラダー [DVD]

ジェイコブス・ラダー [DVD]
古い映画だが、一度見なければならないと思っている。これはビデオでは発見したのだが、どうせ見るならDVDで見たいと思っていて未見。

2046 [DVD]

2046 [DVD]
ウォン・カーウァイの作品。キムタク主演というのが引っかかるが、とりあえず見ねばなるまい。

ぼくは怖くない [DVD]

ぼくは怖くない [DVD]
ヨーロッパ映画。子ども達が、穴の中に閉じ込められている少年を見つけるというお話。それ以上の筋は知らない。というか、見たい映画の筋に関する情報はできるだけ仕入れないようにしている。

5.このタスキをつなぐ方々

今さらですが御免なさい。ご迷惑でしたら無視してくださって結構ですので。よろしくお願いします。
id:yebifla
id:tettsu
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しかし、こうやって振り返ってみると、映画を見て泣いたり笑ったりすることがないということに気づく。心の中の映画もそういう類のものがない。私はいったい何を期待して映画を見ているのか。泣いたり笑ったり、そういう映画が嫌いというわけではないが、そういう感情も一瞬のもので、ずっと心に残るわけでもないようだ。見返してみるとエンターテインメント性の高い作品が多いなあ。うーん。単に感情の起伏が乏しいだけ、あるいは作品に共感する能力が低いだけなのかも。うーん。

もうひとつ。音楽や小説に関しては、「私の思想に影響を与えた」と言える作品が少なからずあるが、映画に関してはそこまで強いものがない。「好きなもの」はあっても「影響力のあったもの」であるかと言われるとすぐに是とは答えられない。2時間という限られた枠の中でしか表現されない、あるいは見るものの「想像」の余地の少ないジャンルだから、なのかもしれないし、たまたまそういう作品に出会っていないからなのかもしれないけど。