コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ゲーム脳再注目2

前回の続き。もうひとつのサイトは、「ITに殺される子どもたち:蔓延するゲーム脳」という本を読んだ人の感想。本分を引用しておかしいと思われる部分を指摘している。内容は比較的私に近いアンチゲーム脳のスタンスからの批判になっている。


   ページが見つかりません:@nifty

「ボタンひとつ押せば解決するような方法を覚えるぶん、試行錯誤しながら解決しようという力、忍耐力、じっくり考える、といった能力が育たなくなります」とコンピューター教育を批判していますが(20−21頁)、どの口でこんなことを言えるのやら。

とあるが、本当に森氏はゲームを知らない。「タクティクスオウガ」あたりをグッドエンディングに辿り着くまでやらせてみたい。

電子メールが「もともとはアメリカの国防総省(ペンタゴン)で、上からの命令に感情をこめず伝えるために開発された技術」という説(35頁)

これも現状を知らないにも程がある。そのサイトでも説明されているように、インターネットはもともと学術利用のために発展してきたもの。それに現状を見れば「電子メールでは感情を伝えられない」というのがどれだけバカバカしい戯言かすぐにわかろうものなのに。顔文字を使うことの是非はともかく、それによって電子上の通信は通常の文書以上の感情表現を手に入れている。


森氏も、せめて現状認識くらいはきちんとしてもらいたいものである。

関連サイト