コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

鳥取市の外食産業

鳥取市が田舎だと言われる由縁のひとつに、外食産業が発達していない、ということがあげられる。もちろんいい店もある。しかし米子や松江、出雲などの町にくらべると、そういう良い店の数は少ないように感じる。また味は良くても雰囲気が微妙だったり*1、人気があっても味は???だったり*2、味も雰囲気も良いけど値段が高くて諸民には無理だったり。

リーズナブルで味も雰囲気も良い店というのがなかなかない。


鳥取は他の山陰の街に比べ、そもそも外食するという習慣がなかったのかもしれない。商都ではなく、政治都市だったことの名残だろうか。あるいは単に地理的に他の町から隔絶され、そういう文化が流入してこなかったということなのだろうか。

それでも最近は若い世代も多くなったからか、どんどん店ができる。しかしできるのはファミリーレストラン系ばっかり。落ち着いたお店というのはなかなかできない。できても淘汰が激しく、すぐなくなってしまう。良いと思う店でも、気がつくとなくなっているということが度々あった。飲食店関係は競争が厳しいというのは鳥取に限ったことではないが、需要が少ないゆえにより厳しくなっているのではないだろうか。

外食ばかりが良いとは言わない。外食が少ないということの裏を返せば、家でご飯を食べることを大切にしているとも取れるし、必ずしも悪いことではないのかもしれない。しかしやっぱり外食産業にも頑張ってほしいなあ、と思う。


話は変わるが、外食と言えば、鳥取市は「カレー王国鳥取」なるものを標榜している。「鳥取市の1世帯当たりのカレーのルー消費量が全国の県庁所在地の中でトップ」なのだそうだ。なぜ鳥取でカレー、とも思うのだが、それに関して面白い記事があるので引用したい。

その理由として、32万石を誇る米どころ鳥取の歴史的背景があり、おいしい御飯がカレーすきを増やしたのだそうだ。うう、ちょっと待てよそれは違うだろう。確かに僕もその話をよそで聞いたことがあるが理由としては的外れもいいとこだぞ。僕が聞いた話の方が説得力がある。
鳥取の女性就業率は全国でも上位であり、働くお母さんが手軽でいろんな野菜肉を使って栄養を考えるとカレーが一番簡単で、子供たちも喜ぶ。ってのがその理由だけど、こちらの方が説得力あるよね。

たしかに「米がよくとれるからカレー」ってのは無理がある。後者の「簡単で子供も喜ぶから」って方が説得力ある。でもそうなると「店のカレーで町おこし」ってのと矛盾しちゃうんだよね。まあ店のカレーは、それはそれとして、上記サイトに書いてあるように「母親カレーコンテスト」なんかを開催した方がソレっぽくてよかったのではなかろうか。*3

*1:シェフが慣れない店員さんの態度見て舌打ちしてたり。

*2:フレンチの店なのに肉にカレーソースかけたり(カレーの味ばっかりになって肉の味がしない)。

*3:上記ブログの主は私がよく食べに行くカレー屋の店主さんです。