コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ハムナプトラ2

ハムナプトラ2 黄金のピラミッド [DVD]
鳥取では基本的に朝日系列の局は映らない。しかし一部地域で受信方法によっては見ることが出来る。私のアパートでは見られないが、実家では地域での共同アンテナを使っているので、ABCとサンテレビが映る。

昨日、実家に帰っていたら9時からABCで「ハムナプトラ2」がはじまった。普段は見られない日曜夜の洋画だ。そんなに見たい映画でもなかったが、なんとなく最後まで見てしまった。ちなみに1作目は見たことない。


どうにもこうにもコテコテのハリウッド映画、としか評価のしようがない。確かにエンターテインメントとしては卒のない出来だろう。CGバリバリのエフェクト、手に汗握る冒険、勧善懲悪、そして何の余韻も残らないエンディング。ここまでコテコテなハリウッド映画を見たのは久々だ。見ている間は面白くないわけではないが、見終わった後に「面白かった?」と聞かれても是と答えるのを戸惑ってしまうような感じ。

見所はなんだろう。飛行船が遺跡の側を飛んでる絵はちょっとシュールで良かったかも。あとはエジプトの記憶での女同士の対決。キメポーズありの剣戟はなかなか絵になってたと思う。男同士の殴り合いはあまりスピード感のない殴り合いだったので、女性同士のスピード感はより映えていたように思う。

売りになってる襲い掛かってくる水の顔のシーンは、あんまり好きじゃない。冗長。あれだけの力があるなら、水を操作するよりも直接船を潰した方が確実じゃん、と思うし。それは禁句か。


それにしても、アメリカ映画ってのは本当に残酷だ。こういう子供も見るような冒険映画で、当たり前のように人を殺していく。血飛沫などは飛び散らないが、それ以外の部分ではかなり凄惨だ。残酷描写が取りざたされているゲームんかよりも酷い。生きたまま火達磨、化物に八つ裂き(文字どおり、まさに八つ裂き)、マシンガンやショットガンで撃ち殺しまくり。これだけやってよく問題にならないものだと思った。R指定なんてついてないし、むしろ「子供も見るもの」として作っている嫌いもある。こういうものばかり見ていたら、そりゃ平気で銃をぶっ放す子供になってしまうかもしれない。私がひねているだけかもしれないが、「己の正義に逆らうものに人格はない」とでも言うかのように次々と人を殺していく。本当に平然と、当たり前のように、まるでゴミを排除するかのように、淡々と延々と。

まあこの映画に限らず、私の好きな映画である「マトリックス」なんかでも銃撃戦はあるし人は死ぬ。それが映画のひとつの醍醐味であるということもわかる。現実世界ではありえないこと(あってはならないこと)だから、映画の中で実現させて楽しむというのもわからないでもない。でもハムナプトラ2については、あまりにも人の死をないがしろに描きすぎなんじゃないかと感じてしまった。

こんなふうに主題ほったらかしで変なところで映画批判してると、つまんない奴だなあと思われてしまうかもしれないけど、そう感じてしまったんだから仕方ない。


最後に。主人公の奥さんのレイチェル・ワイズ(エヴリン)(画像)よりも、悪役として出ていたパトリシア・ヴェラスケス (ミラ/アナクスナムン)(画像)の方が美人じゃんと思って見ていたのは私だけだろうか。

あ、レイチェル・ワイズって「コンスタンティン」に出てる。これ、見たいんだよね。

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