コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

SILENT HILL3 - 恐怖感と質感

恐怖をテーマにしたアクションアドベンチャーゲームサイレントヒル」シリーズの第3作。


シリーズとして特筆すべきはその世界観。静かな観光地だったサイレントヒルが異常な事態に陥る。夢か現か、化物が町を徘徊し、突然夜になり、血と錆びの世界に変わる。造形、敵、音、光、すべてが恐怖を演出している。単に「脅す」恐怖ではなく、そのばにいるだけでじわじわと背筋を這い登ってくるような恐怖感を実現している。


3作目として特筆すべきは、質感だろう。今作はムービーを全く使わず、すべてのシーンをポリゴンのリアルタイムレンダリングで行なっている。それだけの絵のクオリティを実現している。

確かに最新ハードに比べれば絵の質は劣るかもしれないが、作りの巧みさで画面が非常に綺麗に見える。特に優れているのが人の表現。主人公ヘザーの顔の動きや肌の質感は、最近のPCゲームにも劣らないリアルさと、ホラーならではの寒々しさの表現に成功している。怖いけど、綺麗。


夜中にひとりで、部屋の明かりを消し、ヘッドホンをつけてプレイして欲しい一品だ。本当に怖いよ。