コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

はてなダイアリー新機能ザッカン

はてなダイアリーにまた新しい機能がいくつか追加された。

どんどん新しいことを取り入れ、成長していくはてなの姿勢は評価したいが、今回はいささか気になる点がある。いままでは「古い機能はそのまま、加えて新しい機能を」というスタンスでの機能追加が多かったが、今回は「古い機能を打ち壊して、新しい機能に改変」という形になっている。これにたいして戸惑いを見せているユーザも多いようだ。

ということで、機能ごとにちょっと見てみたいと思う。


はてなダイアリー編集画面のリニューアル」について

編集画面を使いやすく、というのはユーザからの要望でもあっただろうし、サービスを提供する側としても正しい姿勢だと思う。しかし一方で「はてなの編集画面はシンプルだから良い」と思っていたユーザも少なくはないだろう。JavaScriptなどを使わず、見やすいシンプルなテキストのみで日記を編集できる。それもはてなの売りの一つだったのではなかろうか。

はてなはそのあたりのことも考慮して、簡易編集画面も用意してくれている。このあたりの心遣いはありがたい。しかしこの簡易編集画面も、以前の編集画面と同じではない。以前の編集画面は、日記のスタイルを踏襲した「日記とひと続き」のレイアウトだった。そんなことは本質的ではないし、些細なことなのかもしれない。しかしその些細なことが、ユーザにとっては案外重要だったりするのだと思う。この「日記と編集画面の地続き感」が編集という作業への抵抗感を和らげていたような気がするし、「自分の日記」という意識を強く持てた一要因であったのではないかとも思う。

単に新しい画面を見慣れていないだけで、数日もすれば慣れて気にもならなくなってしまうことなのかもしれない。機能の充実に慣れれば「やはり新しい方がいいね」なんて言い出すかもしれないが、少なくとも今のところ、この新しい編集画面への違和感は拭えない。


「コメント、トラックバックの記事単位への対応」について

その日全体を見ているときに書いたコメントは、その日全体を見ているときのみ表示され、各記事を見ているときに書いたコメントは、その日全体とその記事を見ているときだけ表示される、という仕様のようだ。

これも一部のユーザから以前から要望されていた機能のようだが、少々気になる点が残る。実際にはユーザの多くは、ひとつの記事を見ることよりも、その日全体を見てコメントを書くことが多いだろう。しかしそういう書き方をすると、そのコメントはその日全体へのコメントという扱いになり、記事を選んで見た場合に、そのコメントは表示されなくなってしまう。ユーザが書き込む際にどの記事を見ているか注意するべきだ、ということなのだろうか。せめてその日全体を見てコメントを書く際には、どの記事へのコメントか選ぶ機能くらいはあって欲しいような気がする。


続きを読む記法の記事単位への対応」について

これが一番の問題。上記二つは日記のレイアウトの本質に大きく関わるようなものではないが、この「続きを読む記法」の変更に関しては、いままで書いてきた日記のレイアウトが変わってしまうということになる。通常では表示されないという想定で書かれていた記事が表に出てしまうわけだ。実際に私も、あまりおおっぴらに外に出したくない記事などを、他の記事の「続きを読む記法」の後に書いたりしていた。どうせ記事一覧などには出るのだが、それでもハナから外に見えているのとは心持が違う。

この「続きを読む記法」への変更に関しても要望が出ていたことは知っている。私も場合によっては記事ごとに続きを隠す機能を適用して欲しいとは思っていた。しかしいままでの仕様を覆しての機能導入はいかがなものかと思う。他にも同様の意見を言っている人はいるが、やるのであれば新しい「記事の続きを読む記法」を作った方が良いのではなかろうか。


批判ばかりしてしまったが、はてなの意欲的にに新機能を追加していく姿勢は評価したいし、そういうスタンスが好きだからはてなで日記を続けているところもある。上記では言及していないが、今回導入された「過去の日記」からの編集などは非常に便利だ。
とりあえず問題解決ではない新機能追加の場合は、「今までの機能はなるべく変えない」という方針でやって欲しいなあ、と、勝手ながら思う次第である。


あ、あと「はまぞう」というかisbn/asin検索が死んでませんかね?

追記

さっそくはてなが、旧編集ページの復活に着手してくれたもよう。この柔軟性が良いよね。

追記2

すごいよはてな。もうクラシック編集画面対応してくれちゃってます。このフットワークの良さがはてなの良さ。他ブログでは絶対に真似できない点だと思う。