コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

如月

2月になったのでようやく書ける。2月の異名、「如月(きさらぎ)*」。「衣更着」あるいは「更衣」とも記述するようだ。

月の異名はみな趣があって好きなのだが、この「如月」はその中でも特に良い。自分が生まれた月であるというのもあるが、流れるような音と「如」という文字の組み合わせが良い。「如」の文字は「如来」も想起させる。他の月もそうだが、女性的なイメージの強い言葉だと思う。

語源から言えば、「衣更着」という表記が示すとおり、衣を着て、その上に更に着ても寒い月、というような意味のようで、聞けばなるほどと思う。他にも諸説あり、草木が生えはじめる月という「生更木」から来ているという説などもあるようだ。旧暦で考えれば如月は現在の3月くらいになるはずなので、元々は後者から来ていたが、後付けで「衣更着」という意味が付加されたのかもしれない。

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