コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

血液型性格判断に待ったがかかる


もうひとつニュースネタ。


   <血液型番組>各局に配慮要望 放送倫理機構


私はオカルトは信じない、科学的根拠がないものは信じられない、と言っているくせに、血液型による性格の差はある、と考えている。人の体内に流れまくっている血液の化学的な成分が違うのである。それが性格に何らかの影響を及ぼすと可能性は否定できないのではないかと思っている。ただし性格判断のように「必ずこうである」というほどのものではなく、飽くまで傾向として。だからもちろん、個人差は大きいし、類型から逸脱した者だっているだろう。

それは極端な話、男女の差、と同じようなものではなかろうか。男は力が強い、女性の方が子育てには適している、などは一般的に言われることではあるが必ずしも真ではない。私よりも谷亮子の方が力が強いのは明白だし、育児をまったくできない女性だっている。男女差などは飽くまでも傾向であり、個人差の振れはそれ以上に大きい。血液別性格判断があるとしても、恐らく同様のものだろう。


実際に自分の周りの人間を見ていても、O型にはO型の特徴的な性質があるように見える。話してみてもだいたいO型動詞は似通った共通点があるように思われる。単に「類は友を呼ぶ」で似たような人間が私の周りに集まっているだけかもしれないが。


ただし、最近テレビでやっている血液型別の性格判断に関しては少々いかがなものか、と思っている。あまりに断定的にモノを言い過ぎたり、個人差を無視したり。子供を集めて実験的に何かをやらせたりしているが、本当にあのようにはっきりとした傾向が表れるのかどうか疑問だ。もちろん、きちんと実験してそのような結果が出ているのであればそれはそれで価値のある情報と言えるだろう。しかしテレビにはそれを信頼できるだけの信用がないことが問題なのではなかろうか。

そもそも今テレビでやっている性格判断が正しいとも思わない。特に自分の血液型であるO型については全然違う!と思うことも多々ある。

また今回のBPOの指摘は、血液型性格判断によって血液型による差別が生まれることを懸念してのものだ。確かに血液によって性格を判断されてしまうというのは気持ちのよいものではない。テレビ局が配慮する必要がある、という意味においては同意。


だがしかし、血液型別の性格判断について「迷信だ」と一笑に付して切り捨ててしまうこともまた科学的とは言えない態度なのではあるまいか。幽霊や占いなどと違い、血液型別性格判断は実験可能なモノだ。テレビであれ研究施設であれ、それを冷静かつ真摯な態度で検証することには意義があると思うのだがどうだろうか。

実際にはいままでにいくつかの実験が行われはいるようだ。その結果現段階では血液型と性格との因果関係は見つかっていないということらしい。ただしそれは、「血液型と性格の因果関係を研究することは無意味だ」ということにはならない。


ただし「人間の性格」ということに関してはこの他に思うところがある。それはまた別の機会に。

ちなみに、以下のサイトには血液型判断に否定的な意見が書かれている。けっこう面白い。

関連サイト