コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

みんなのうた - 「カゼノトオリミチ」


先日、NHKの「みんなのうた」について少し書いたが、12月になり歌が一新された。その中の「カゼノトオリミチ」という曲。女性の後姿から始まるアニメーション。どことなくジブリっぽいなと思って見ている。その女性が振り返ると、やはりジブリの顔だった。

前回、「月のワルツ」ではマッドハウスがアニメーション製作に関わっていたわけだが、今回はスタジオジブリ関係のスタッフが「カゼノトオリミチ」のアニメーションを作っている。「海がきこえる」の監督の望月智充氏、宮崎アニメの作画、原画を手がけてきた近藤勝也氏、そしてこれまた宮崎アニメ他ジブリアニメの美術を手がけてきた田中直哉氏。

当然アニメーションのクオリティは申し分ないが、それだけではない。柔らかいメッセージの込められた独特の曲に、優しく繊細な絵が絶妙にからみあい、非常によい出来の作品に仕上がっている。良い意味で「PVのような映像」と言えよう。うちの相方は「ひとりで見たらたぶん泣いていた」とまで言っていた*1。前回の「月のワルツ」でも度肝を抜かれたが、今回は別のアプローチでまた印象に残る歌と映像を提供してくれている。


もうひとつ。再放送で流れていた「とのさまガエル」も非常に実験的で面白い。語りに石坂浩二、キャラクターにしりあがり寿を起用。シンプルで間抜けでちょっと切ない変な歌だった。

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*1:どこまで本気かはわからないが。ちなみにうちの相方は「海がきこえる」の大ファン。