コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

「スギヒラタケ」で?5人死亡

新潟県内の50―80歳代の男女11人が「急性脳症」と診断され、うち3人が死亡していたことが21日、同県の調べでわかった。また、山形県も同日、「急性脳症」で60歳代と70歳代の男女2人が死亡したと発表した。
 13人はいずれも人工透析を受けたことがあるなど腎機能が低下していた上、山形の1人を除き、発症前に食用キノコ「スギヒラタケ」を食べていたことが確認された。新潟県は「スギヒラタケは食べても安全だが、腎機能に障害がある人は食べるのを控えた方がいい」と注意を呼び掛けている。

台風記事を探していときに見つけた記事。キノコ祭以来、キノコの文字に敏感になっているようで、目にとまってしまった。この話、怖いのは「食用キノコ」であるスギヒラタケが原因かもしれないということ。食用のものを食べて急性脳症というのがなんだか怖い。いや、まだスギヒラタケが原因とわかったわけではないのだが、少なくとも腎臓の悪い人は控えた方がいい、と言われているのだから身体に良くない影響を及ぼすと言うことはあるのだろう。

しかし、よく「自然のものは身体にいい」などというが、そんなものは迷信だ。もちろん化学物質が良くないのは言わずもがな。しかし自然食品の中にも毒や有害なものは多々ある。フグ毒などは言うまでもないが、ジャガイモの芽や梅の種などは毒性を含む。またワラビなども大量に食べると発ガン性があると聞く。牡蠣などの貝類も場合によっては毒性を持つ。寄生虫や腐敗毒の危険性もある。そういう危険性は知っておいて損はないと思う。

たとえば、野菜を料理に使う前に洗うが、あの洗うという行為はなにも泥や汚れを落とすためだけではない。泥なんか食べても人体にはさほど悪影響はない。むしろ野菜表面についた寄生虫の卵などを落とすということの方が大切なのだそうだ。最近の野菜は以前に比べて寄生虫の危険性は低くなっているとは思うが、そうは言っても、綺麗に見える野菜もきちんと洗うことは大切だ。

ときどき、川魚の刺身などを食べているが、私には恐ろしくてとてもそんなものは食べられない。泥の中で生活することが多い川魚には寄生虫がいることが多いらしい。そんなものを生で食べるなんて。

いや、私が少し食物に対して過敏なのは自覚している。以前にも書いたが、賞味期限などを異常に気にするタチなのだ。スギヒラタケの話に敏感に反応してしまったのも、そういう性分ゆえ、だろう。食物について本気で細かく気にし始めたら何も食べられなくなってしまうということはわかっている。しかし気になるものは気になるのだから仕方がない。そういうことが気になっていて食べ物を純粋に味のみで楽しめないこともある。そういうところは我ながら損な性格だと思う。

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