コトバノウタカタ

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ブラック・ジャック Karte:02 アリの足


足の悪い少年が、ある本に触発されて歩いて一人旅をするという話。なぜかそれを知ったブラック・ジャックが、少年に付きまとう。ストーリーの詳細はここで。

話や見た目としては特に文句はないが、第2話にこの話を持ってきたということが納得できない。なぜ2話目にこの話を持ってきたのだろうか。天才的外科医、ブラック・ジャックを示すようなエピソードはまだほとんど提示されていない現状で、いきなりブラック・ジャックの過去を示すようなエピソードを持ってくるというのはいかがなものかと思う。これではブラック・ジャックの天才的な手腕や、クールさが伝わる前に、「良い人」「頑張った人」というイメージが定着してしまうような気がする。もっと「医術」に関するエピソードを重ねた後で、実はブラック・ジャックは・・・というエピソードを盛り込んだ方が、物語的にも盛り上がるのではないか。

しかも前回のKarte:01は、ブラック・ジャックがなすすべもなく諦め、「生命の神秘」に救われる話だった。そして来週も、医術とはあまり関係のないエピソードになりそうだ。話の選び方がどうにもこうにもヘタクソだと思うのは私だけだろうか。それとも意図的にこういう方向を狙っているのだろうか。そうであれば今回のブラック・ジャックは、本質を抜いたとんだ失敗作、と言わざるを得ないだろう。私のブラック・ジャック像を押し付けるわけではないが、多くのブラック・ジャックファンは同じようなことを思っているのではないだろうか。

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