映画の予告CMが嫌いだ。私は興味のある映画や漫画、RPG系のゲームなど、ストーリーのあるものは事前に絶対に知りたくないタイプである。ネタバレなんてもっての他だし、そうでなくても序盤の流れの紹介や、シーンの一部を見てしまっただけでゲンナリしてしまう。見始める前にパンフで予習、とか、テレビでやってるメイキングを見る、なんて絶対にありえない。さほど興味のない作品はその限りではないが、それでもあまりに細かい内容は知りたくない。
そういう私であるから、最近の映画のCMには激しく憤っている。良いシーンやネタバレを見せまくり。場合によっては一番いいシーンまでをも見せてしまうものさえある。「M.I.B」のUFO墜落シーンなんてその典型。それ以外のものでも、「中身が予測できてしまうような映像」を流しやがるので耐えられない。特に映画館で上映前に流すCMは最悪だ。やたらと長いので、良いシーンを出しまくる。ゆえに見たいと思っている映画のCMがはじまると、眼をつむって耳を塞いでしまうほどだ。
いいシーンを見せて客の興味を引こう、という気持ちはわかる。予告を流すな、とは言わない。予告を見て興味をそそられることも多々ある。しかし映画CMを作る側は、単にいいシーンを垂れ流すだけではなく、もっと考えて作って欲しい。いいシーンを流さなければ客の興味を引けない、というのであれば、その映画はその程度ということだし、CM作成者の手腕もその程度、ということになる。
またCMの出来が良すぎるというのも困りモノだ。CMでいいシーンを流しまくって、実際に見たら、それ以上のいいシーンがなかった、なんてことも珍しくない。CMの出来がよくて、本編がつまらない。これ最悪。例は・・・やめとこうか。
もちろん中にはCMでいいシーンを見せていても、それ以上の良い出来の映画がある。ウォン・カーウァイの「天使の涙」などはそのひとつだった。予告を見て興味をそそられ見に行ったら、予告をはるかに上回るデキでびびった。
それにしても世間一般の人はああいうネタバレCMって平気なのかな。私が神経質すぎるのだろうか。
