コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

きのこ祭

昨日、「きのこ祭」に行ってきた。いや、冗談や例えではなく、本当に「きのこ祭」。この通り。

私も相方も、なんとなくきのこが好きだ。食べる方よりも、その生態などが妙に気になる。じめじめしたところに発生し、他の生物の残骸などに寄生して生きるというところが己の生き様と似ているからだろうか・・・。

ともかくそのきのこ祭。写真も撮ってきたので、そのうち画像つきでしっかりと紹介したいとは思うので、今回は文字のみの説明と余談で。

まずは会場である「(財)日本きのこセンター 菌蕈(きんじん)研究所」というところへ向かった。実はこのセンター、日本で唯一のきのこ関係の学術研究所なのだそうだ。なぜ鳥取に、と思うが、年中じめじめと湿気が多いのがきのこ研究には適しているのかもしれない。

催しは大きく分けて二つ。きのこに関する展示と、試食即売会。ちょっと試食即売の方を覗いてみたが、ものすごい人だかりだったので、そちらは後回しにして展示の方へと向かった。

順路に沿って展示を見ていく。「きのこ鑑定」「きのこ展示」「きのこお絵かきコーナー」「電子顕微鏡できのこを見る」そして「研究所内観覧」。目玉はやはり「きのこ展示」で、様々なきのこが展示されていた。まずは一般的な食用きのこ。マイタケ、ヒラタケ、キクラゲ、エリンギ、エノキダケそしてシイタケなどなどが並ぶ。さらに、ちょっと変わったサルノコシカケなどのキノコ、珍しい食用キノコ、そして毒キノコ。毒キノコの中には、食べると「必ず死ぬ」キノコやら、1ヶ月くらい手足に火箸を刺すような痛みが走るキノコなど恐ろしいものも並んでいた。セミの幼虫つきの「冬虫夏草」なんかもあった。

展示で「毒キノコの見分け方」なんてのもあったが、私には見分けは無理。っていうか、自然に生えているキノコなんか怖くて食えないって。

展示を一通り堪能して、即売会へ。とりあえず炊き込みご飯でも食べようかと思ったが完売。まだ午後1時なのに完売ですかそうですか・・・。来る前は「もし30人くらいしか人いなかったらどうする」なんて言っていたがとんでもない。実際には、想像していたよりもかなり多くの人が来ていた。食べ物は昼前に確保しておかないとゲットはできないようだった。ホダ木のプレゼントや菌の植え付けなんかもあったが、朝一から来てないと無理だね、あれは。

ともかく食い物だ。他のほとんどの食べ物も完売しており、残っていたのはキノコ汁だけ。しかたがないのでキノコ汁2つ頼んで相方と子と一緒に食べた。

相方がキノコ汁を買いに行っているあいだ、ひとりの髪の長い女の人が話しかけてきた。途中で何度か見かけた女性だった。どこかで見たことあるようなないような・・・と思ってはいたのだが、知り合いだという確信が持てなかったし、知り合いだとしても誰だかよく分からないくらいの知り合いだった。「久しぶり」と話しかけられてきて「誰?」と答えることもできず、こちらも「久しぶり」と答えた。話の中に「同級生」というキーワードが出てきたので、そこから記憶を手繰りよせてみる。おそらく中学のときの同級生だろう。名前は・・・たぶんこの人だろうという名前は思い浮かんだが確証が持てない。だいたい、女性は大人になって大変身するので、中学生のときの顔を思い浮かべてもなかなかわかるはずもない。ちょっとだけ雑談をして別れたが、けっきょく誰だったのか確かめることもできなかった。でも話の感じからして、相手は私が名前を思い出せてないことを気づいてたのではないかと思う。うーん・・・。

そんな感じできのこ祭は終わった。生しいたけでも買って帰ろうかと思ったが、それさえも完売していた。おそるべしきのこ祭。大人気だな。

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