コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

capsuleとかいろいろ

ハイカラ・ガール
ふとcapsuleが聞きたくなった。「ハイカラガール」は持っているのだが、それ以降のアルバムは買っていない。出たら買おう、と思いつつチェックしないでいたら、いつの間にかもう4thアルバムまで出ているではないか。こうなるとどれを買っていいものやら悩む。一番最近出たモノを買えばよいのかもしれないが、どうせなら完成度の高いものが欲しい。お金さえ許せば全部買うのだが、さすがにそうもいかないし。

capsuleもそうだが、ときどきこういう系統のポップな女性ボーカルのアーチストを聞きたくなる。古くから言えばZABADAK、ICE、ピチカートファイブ、最近で言えばハルカリなど。歌声に魅力があるということでは、小島麻由美もここに入れてよいだろう。歌詞に身はあまりないが、単純に音と声の調和が心地よい。

女性ヴォーカルがいいからといって、いるいわゆる「ヴォーカリスト」的な歌、ソウル系な曲はあまり受け付けない。かといってアイドルっぽいところまで行くとまたダメだ。飽くまでもアーチストと言える範囲内で、かつ力が抜けた感じの歌がいい。変な言い方をすれば「やる気なさげ」な感じ。シャウトするでもなく、声を張り上げるでもなく、かといってアイドルのように音をたどっていくだけではない、淡々とした表現力を持った歌。歌だけに頼るだけではなく、ときには歌声を機械でいじったり、後ろの音で誤魔化したり、そんなことも許容されるような曲。かといって完全に無機質ではなく、むしろどこかにほころびがあるような危うさも欲しい。ソウル系にはほころびがない。歌が上手すぎて入り込む隙間がないのはつまらない。アイドル系はほころびのみで成り立っている。そのどちらでもない、調和のとれたほころびのある歌。ただまっすくで強い歌声よりも、隙間を塗って染み込んでくるような軟らかく鋭いイメージの声の方が、私の脳には良く染み込んでくるようだ。

そしてもうひとつの条件は、「売れすぎていないこと」。売れる曲というのは、一過性の流行でなければ、やはりどこかで消費者に迎合している。売れず廃れず、そういう立ち位置のアーチストが最高だ。

とにかく、capsuleのアルバムのどれかを買おう。

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