コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

彼岸(ひがん)*


最近[言葉]について書いてないので、久々に。2週間ほど時期がずれてしまったが、「彼岸」について。

春分と秋分の日前後の七日間、仏事をいとなむこと。春分と秋分はちょうど真中で彼岸の中日。最近は彼岸なんかをしない家も増えてきて、彼岸を知らない人も多いとか。わたしもだいたいの意味は知っていても、墓参りはあまり行ってない。中には春分や秋分の意味も知らない人もいるほどでちょっと驚いたこともある。

彼岸というと、文字通り向こう岸の意味。向こう岸というと、あの世、という意味だと思いがちだ。三途の河の向こう岸、というイメージもある。しかし本来の意味は、生死の世界を越えた涅槃、悟りの境地の意で、死者の国のことではない。

ちなみに対語は「此岸(しがん)*」で、現世を表す。