コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

歩くということ

最近、ときどきダイエットのために会社まで歩いている。しかしうちのような田舎ではマイカー通勤が常識なので、歩いている人などほとんどいない。途中に1個だけ信号があるのだが、そこで信号待ちをしてる人さえめったにいない。それだけに、車は我が物顔で走り、路上に駐車されて歩行者の行く手を遮る。

我が家の周辺には以上に車屋が多い。ディーラーもあれば、修理や、中古屋、部品屋などなど、様々なタイプがあるのだが、とにかく車関係の店や工場が多い。そしてたいていどの店も中古車を売っている。ほんとに中古車を売っている店があきれるほどたくさんある。

その中の一件、私の家と会社の途中にある自動車屋だが、ここの店の近くにはほぼ常に車が路駐してある。値札のつかない車なので、そこに展示してあるというわけではなさそうだが、本当に通行の邪魔だ。せめて車道に置いてくれ、と思う。車道に置かれたら、今度は車で通うときに邪魔だと思うのだが、歩いているときの方がゆっくりとその場を通り過ぎるからか、邪魔度が高い。ま、苦情言うほどの度胸はないからいつも素通りなのだが。

しかし歩いていると、普段気づかないものに気づき、普段考えないことをいろいろと考えられる。車屋の一件もそうだが、どちらかというと内向きに物事を考えることが多い。ときに妄想であったり、ときにリアルな考え事であったり、あるいはブログに何を書こう、ということであったり、場合によってまちまちだが、車で移動するよりも時間も余裕もあるので、考えがよく巡る。

最近よく考えているのが「歩く」ということ。普段何の意識もなく歩いているが、普段歩かないところを歩くようになったからか、「歩く」という行為を意識し、考えることが多い。いままではただダラダラと歩いていたが、今はダイエットの運動を兼ねて歩いているので、できるだけ背筋を伸ばして颯爽と歩くようにしてみたり。デューク更家がテレビで言っていたが、手を前なりに振るようにし、体の中心線を意識して大股で歩くと、かっこよく見えるし、よい運動になるとのことだった。ちょっと恥ずかしいが、そのかっこつけ歩きで歩いたりしている。ただ、その歩き方はずっと意識していないとできないので、しばらく経つといつものダラダラ歩きに戻ってしまう。そこでまた意識をして大股で歩く。そんなことを繰り返しているうちに会社に着く。

歩くことなんて何の意識もしていなかったが、そうやって自分で歩きを意識してみたり、歩き始めた子を見ていると、歩くってすごいことなんじゃないかと思ったりもする。きれいな歩き方をマスターし、疲れず、速く、颯爽と歩けるようになってみたいものだ。