コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

「北神伝綺」(上)

北神伝綺 (上) (角川コミックス・エース)
うちの相方が衝動買いしてきた一品。「多重人格探偵サイコ」の原作者、大塚英志が原作を書いている。

物語としては、戦中、民俗学者柳田國男から破門された弟子、兵頭北神が、山人と呼ばれる「消された民」にまつわる猟奇的な事件に関わっていくという話。宮沢賢治竹久夢二などの、当時の人物がいろいろと登場する。歴史物、サイコものというよりは歴史を使ったファンタジー。

絵が・・・・・・見づらい。この森美夏という人の絵、「多重人格探偵サイコ」を書いている田島昭宇の絵に雰囲気が似てはいるが、全体的に崩れていて、かつ見づらい。人の顔が統一されておらず、判別しづらい。特に女性キャラはどれが誰だかわからなくなる。

どこかで見たことある絵だなぁと思ったら、以前に買った「木島日記」を書いていた人だ。こちらも原作は大塚英志。あれもいまいちツボに入らなかったので、1巻だけ買って後は買ってない。

北神伝綺」は、話自体はそこそこ面白いと思う。が、いかんせん分かりにくいのが難点。説明しすぎるのは興ざめだが、説明不足過ぎるのもちょっとね。

商品リスト