コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

袈裟(けさ)*

言うまでもなく、坊さんが着ている衣のこと。辞書には「不正色、壊色(えしき)の意」とある。「壊色*」とはこれまた聞きなれない言葉なので調べてみると、

袈裟(けさ)のこと。通常、青壊色・黒壊色・木蘭(もくらん)壊色の三種類がある。不正色(ふしようしき)。〔原義は濁った色の意。青・黄・赤・白・黒の五正色およびそれぞれの中間色のようなはっきりした色を、袈裟に使うことを禁じたことから〕

つまり本来は、濁った色、はっきりしない色、という意味だったらしい。現在は金やら紫やら派手派手にも程があるというほど派手な袈裟を着ている坊さんも多い。本来の意味と真逆の「袈裟」を着ている坊さんを見るのもまた滑稽である。