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スティール・ボール・ランにスタンド!!

スティール・ボール・ラン (2) ジャンプコミックス スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックス
私はいまだに毎週週刊少年ジャンプを買っているのだが、その理由の30%くらいは、荒木飛呂彦の漫画が読めるから。というわけで、スティール・ボール・ラン

アメリカを横断するスティール・ボール・ランとういレースを描いた漫画。主人公は回転の力を操る男ジャイロ・ツェペリと、下半身が動かない少年ジョニー・ジョースター。舞台や時代は違うが、登場人物は荒木飛呂彦が以前に書いていた「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物に由来する者が多々出演する。どちらかというと、ジョジョのパラレルワールドのような設定で、微妙に名前や素性、見た目が似ているが別人という位置付けのようだ。一説ではジョジョの最終回で宇宙がひとまわりしてしまったために、人物たちは”同じ運命を持つ別人”となり、今回の登場人物たちも、前作の登場人物の、ひとつ先の宇宙での姿、なのではないかと言われたりもしている。

そういうわけでスティール・ボール・ランはジョジョと関連はありつつも、続編ではない別物、となっている。

で、主人公ジャイロは回転を操って不思議な技を繰り出すのだが、それは飽くまで「技術」だった。しかしここにきてとうとう出ました「スタンド」。ジョジョの第三部から登場し、「超能力の擬人化」として第六部まで描かれ続けてきたスタンドが、今作でも出てきた。超能力のようなものは少し前から出てきていたのだが、今週はじめて「スタンド」という言葉がはっきりと出た。思わず「スタンドきたーーー!!」と叫んでしまった。

「またこの路線か」という声も聞こえてきそうだが、私としてはなんとなく嬉しい。変な例えだが、旧知の友に会ったような、そんな感じ。もう信者と言われても否定はしません。

ただ、荒木が書いたほかの系統の漫画を読んでみたいとも思う。デッドマンQしっとりとした怪奇ものや、トリックばりばりの推理ものもしっくりくるのではないだろうか。

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